匿名さん 2021-02-24 23:00:36 |
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(カフェの出入り口へ視線を向けると、扉から少し横に外れた場所に見知った顔を見つけ「あ……」と呟きが漏れ。夜を体現したかのような黒を持つ彼は、今しがた頭の中で回想していた人だった。月明かりの射し込む窓を背景に佇むその姿は絵になるようで 、" 夜が似合う人だな " と、店長が軽く背中を押すまで遠目から見つめていて。仕事を促すその動作にハッとして、ようやくブラウンのフラットシューズの靴先を彼の方へと向け。「こんばんは」顔に嬉しそうな笑みを滲ませて、そっと首を傾けてすくい上げるように様子を窺いながら彼を見上げて。「偶然ですね……?」語尾を上げて疑問形になったのは、ここへ立ち寄ったのは偶然なのか、それともブラックコーヒーのカップのパッケージから調べて来たのか測り兼ねていたため。しかしどちらにせよ、再び会えたことは嬉しく「ふふ」と小さく笑みを溢すと「お席にご案内します。どうぞこちらへ」とカウンター席の方へと歩いていき)
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