とぴぬし 2021-02-24 19:22:15 |
通報 |
>鶴丸殿
私は驚きを探してはいませんぞ、鶴丸殿。して、魅力的なお誘いですが、悪戯は含まれないと認識しても?
( きっと相手も分かってはいると思うが、己と相手の探索及び見学理由は正反対と言っても過言ではなくて。しかし驚きに対しての熱量は計り知れないもの。尚且つ弟達にも似た熱い眼差しに、失礼だと思いながらも笑ってしまい。その誘いを簡単に断ると言うわけにも行かず、意味がない気もしながら念のため問い掛けてみて )
>永遠殿
ええ、主の力で生を得て今に存在するのですから、弟達と過ごす日々も大切にしたいのです。勿論、今この瞬間も。
( まだ通った事のない廊下を歩きながら瞳に色んな景色を映し、最後に目の前を歩く相手の後姿へと視線を戻せば、密か愛という表現に柔らかく微笑んで。相手の足が一つの部屋の前で止まり、扉が開かれ同じように足を止めると、彼女の手で閉じられていた窓が開いていき、嗅いだ事のある甘い香りの風が己の頬を掠めて。その香りの正体が気になるらしく、思わず窓の外をひとつひとつ確認して。池には水の中を悠々と泳ぐ鯉の姿、水辺に反射する光りも相まって美しく。何処までも続く空には雲一つなく青が澄み渡っていて。最後に覗いた窓からは藤の花が見え、甘い香りの正体を知れば相手の方へと振り返り、)
──… ああ、藤の花か。池の前で永遠殿と出逢った時からずっと気になっていたのです。貴女の甘い香りは花だったのですな。……あっ、申し訳ございません。私とした事が、勝手に覗くなど不躾な事を。
トピック検索 |