百鬼夜行絵巻（シナリオ選択制／物語性重視／中ロル～）

>>95,>>109 菊二


「 ……ああ、全く珍しいね。今の三毛猫はオスだったぜ？ 」

(同行者と軽口を叩き合いつつ、飯処に立ち寄り、簡単に食事を済ませれば、再度外に出た時の風は未だに涼やかで心地好く。その風が少々塩味を含んでいるように感じられるのは、偶々海のある方角から吹いて来ているが為の先入観だろうか。兎にも角にも往来の人通りは少しずつ増え、道行く勤め人が活気を作り出す町中を進み、相談所に戻ると、引き締まった雰囲気の中で改めて朝が始まるようで。表向きは雇われ人のように振る舞っている霊獣は、相談所に辿り着き、受付の準備が整った頃合いには、徐に箒を手に取り、入り口の辺りを掃き出し。そして、元々そう汚れてもいなかった床を軽く数回掃いたかと思えば、小さく欠伸を噛み殺し「 ……さァて、今日は人来るかねェ 」等と述べて。

すると、丁度その時、外から『ごめんください』と声がし。次の刹那に入り口から姿を表したのは、まだ若い女性。年齢は10代後半ぐらい、顔立ちは素朴で化粧っ気もなく、着物は少々着古した雰囲気で、みすぼらしいとまでは言わないが良いところのお嬢さんではなさそう、大方、庶民の娘か、何処かの下女中と言ったところ。女性は、近くに立っていた霊獣と一旦目を合わせたが、互いにぱちくりと瞬きをすれば、すぐに相談所の主の方を振り向いて。それから、自分の足元の床をくいっと指差し『 不思議な力を持つ主人がいるっていう何でも屋はここかい？ 』と尋ね、小さく首を傾げた後、苦笑いしたいのを我慢しているような微妙に困った表情で)

『 もしそうなら、居なくなった猫とかも探せないかな？引き受けて貰えるなら、そういうのをお願いしたいんだけれど… 』




(/ 大分御時間を頂いてしまい申し訳御座いません。思わず笑みを溢してしまうようなユーモアのあるロルを有難う御座います。また丁寧な背後発言による御心遣いに感謝です。分かり易くて助かりました!! 相談所の内装は敢えて描写を控えましたので、イメージが御座いましたら、是非その通りに回して下さいませ。しかし、この次は会話中心になるかとも思いますので、無理に長いロルにして頂く必要はなく、短く女性への質問などだけでも全く大丈夫です。質問の内容も、1.女性の素性を聞く、2.猫の詳細を聞く、3.猫又を見たことを話してみる、等御自由に。また、双睛は菊二さんの言うことは基本的に聞くはずなので、お茶だしの指示や、或いは聞き込みの指示などは確定描写で"任せた"ことにして頂いても問題ありません)