とくめいちゃん 2021-02-14 20:58:38 |
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山崎 宗介 > 梅田 律叶
んな、気遣わなくていいんだけどな。 さんきゅ。 ( 彼女の意外と引き下がらない対応に思わず顔が綻ぶ。これでは断る方が相手に失礼だろう。ここは有り難く奢ってもらうことに。でも、彼女から少しの気遣いが見えれば、嬉しいのだが自分にはそんな無理しなくていいのに、と小さく自分の気持ちを呟く。彼女は割と昔からの知り合いであったが、もうお互い子どもではないことを考えると、少し照れ臭さもあって。それが、男女ともなれば尚更だ。自身の頸あたりを無意識に触りながらゆっくり近づいて、 「 何食いたい?俺はなんでもいいし、梅田が食べたいもんにすればいい 」 後輩たちが背後を通る中、何の躊躇もなく言葉を発すれば、それを聞いた後輩たちが振り向くものの、特に気にする様子もなく )
夏目 海 > 桐嶋 夏也
あ、いや。 ( 自分では隠していたはずだった動揺はどうやら相手に筒抜けだったらしい。揶揄うような口ぶりは変わっていないが、それに対応するだけの余裕や語彙力は自分にはない。視線を左右に動かしながら言葉を探す。こんな時に優れたコミュニケーション能力や、人とうまく関わるスキルがあればよかったと思う。しどろもどろしている合間に沢山の選手たちが自分たちを不思議そうに見ながら帰っていく。残念な奴、自分がそう言われているのは知っていたが、これでは認めざるを得ないだろう。次の言葉を探していては、ふと思い出したように言葉が漏れる。素直な言葉で、パッと顔をあげ相手の顔を見て ) 夏也さん、一緒に泳いでくれませんか。
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