影山飛雄 2021-02-07 22:02:57 |
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( 俺と奇遇は嬉しくない。言葉を明確に、彼は昔と変わらず俺を退ける。其の冷たさに、温かさを見出してしまう俺は変わった奴なのだろうか。初手の挨拶を済ませれば、゛俺も、別に特別とかそういう意味じゃねぇんで。゛と、眉を寄せ仏頂面を向けた。元より、良いとは言えない眼付を鋭めた。及川さんが逃げないなら、素直を続けるつもりはサラサラない。寧ろ、このポーカーフェイスを崩すのが、俺の目的だ。 )
及川さん、いつまでも俺後輩してる訳じゃないです。
( そう、虚勢張りは辞めたい。この人に勝りたい。今も、彼の手が後頭部に触れるだけで、顔が熱くなっている俺は、彼に負けている。及川さんは狡い。瞳を伏せれば、尖る唇を真一文字に結ぶ。口が弛めば、また素直が言葉になってしまいそうだ。 )
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