妻鹿山 琥珀 2021-01-14 21:23:07 |
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……、…な、何だ今の…。
(リアルで言えばほんの一瞬で、しかし蘇った記憶の量はあまりに膨大でこめかみにズキッと痛みすら走り離された唇に気が付いたのはその後で、何が起きたのか理解するにはあまりに短い時間で小さく呟けば同じく戸惑った様子で自分の名前が紡がれハッとして彼の瞳を凝視し「琥珀…、」本来なら生徒から名前を呼び捨てされるなど言語道断なのだが何故か名前呼びされることが当たり前のように感じ、自分も蘇る記憶のままに相手の名前を呼べば前世の感情もどっと押し寄せてきて「夫婦って…というかお前も…?」無意識か意識的か相手の手をぎゅっと握れば距離感をそのままに、同じ現象に見舞われたのかと問い掛けて、かつては女性であったとはいえ面影が残れば過去の感情と今の自分がぶつかり戸惑いながらも高鳴る鼓動が煩く感じて)
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