妻鹿山 琥珀 2021-01-14 21:23:07 |
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やぁっぱそーかあ。
(付き合う前のキスを暗に否定されれば残念がるように項垂れて。恋人にしかキスしてはいけない、そう抑圧されれば逆に欲を掻き立てられるのは男の性か、それとも酒が回っているからか。不意に苗字を呼ばれて「 んー? 」俯いていた顔を上げれば、挑戦的とも思える見た事のない表情を浮かべた彼が視界に移り。その瞳が宿す甘い毒のようなものに当てられたのか、ドクンと一際大きな鼓動を感じた後のそりと立ち上がり「 なぁにせんせ、酔っぱらって寂しくなっちゃった? 」素直にぽすんと彼の隣に胡坐をかいて、くすくす笑いながら冗談を。酩酊しているのはこちらも同じことで、悪戯するかのように相手の肩へそっと凭れ掛かり「 忙しくて女日照りの一ノ宮准教授に、俺からのサービスだよん 」余計なお世話だと一蹴されることを見越したうえで、ぐりぐりと相手の肩へ擦り寄って)
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