妻鹿山 琥珀 2021-01-14 21:23:07 |
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ったく、そんな都合の良い女がほいほい寄ってくると思うのか。
(他人の事ならきっと自分も同じように簡単に言ってみせるのかもしれないと思えばそれ以上ツッコミを入れることはせず眼鏡の下から目頭を摘んでは小さく息を吐いて呟いて。吟味中と言われれば想像以上の言葉に自分から質問しておいてそれは恐れ入るなぁと笑いを漏らし、「へぇ、案外考えてんじゃねぇか。若いくせに理性利いてんのな。」女性関係がルーズとは思っていないが引く手数多なら多少そういうこともあるだろうと考えなくも無く、そっちもマジメと分かれば幾らか見直してやるも続く言葉には目を細めて口を引き結び「……。吟味してる女相手にキスなんかしてみろ、速攻で勘違いされるぞ。」酒のせいとは分かっていながらもこちらを見つめる瞳が妙に熱を持っているように見えてしまい胸の奥がざわつくのを感じれば、彼を思って忠告した後に軽く身を引いて「妻鹿山、こっ…ち。」俯き加減でうっすらと艶やかな笑みを浮かべればゆっくりと言葉を紡いで、隣にある座布団をポンポンと叩いてこちらに来るよう促し)
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