どーりで寒いワケ。 ( 納得の寒さではあるが寒いのはあまり得意ではなくどこか不満気な声色で相槌を打つ。暑いのも得意ではないのだけれど。履き替えたローファーの爪先をトントン、足に合わせていれば『 寒い、』と嘆いた相手が己にストールを譲るものだからきょとんと双眸を瞬かせ「 ……寒いの苦手なクセに。 」と揶揄うように、ふっと笑みを零せばストールを返そうと手を掛けて )