生徒会長 2021-01-05 17:23:00 |
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>13 姫雛ちゃん
( 生徒会メンバーでの退屈な話し合いは終わりを迎えた頃、待っていたかのように生徒会長である自分が重い空間から抜け出す。生徒会室の扉を丁寧に開け閉めし、普段なら歩く筈の廊下はダッシュで駆け抜け。やっと退屈な時間が終わったのだから、退屈な時間を与えてくる生徒会室から放れたい。そんな幼い考えから向かった先は生徒会室から遠い食堂で。全力疾走した後な為か、大きく息が乱れている。この時間帯だから見ている人はいないだろうけど、見られていたら最悪だ。失敗を犯してしまったな程度に眉を下げ、荒れた息を整え。放課後の食堂なんて始めて来た為か、全てが新しく感じてしまう。キョロキョロと辺りを見渡し、歩き回っていると足元に人の気配を感じ。足元へと視線を向けると思わず唖然、女子生徒がしゃがみ込む姿を発見。恐る恐る声を振り絞り、声を掛けて ) え、えっと…大丈夫?
>14 聖川くん
流石に言わないよ、スマホ触ってる人なんか数えきれない程いるんだもん。
( 先生に言いつけをするとでも思ったのだろうか、言葉に出されてしまうと口を尖らせ不満気に理由を沿えて説明を。スマートフォンや携帯で遊ぶ生徒は多数いる、歩きスマホを珍しくない。そんなことを先生に毎回伝えるほど良い子じゃないのは分かっている筈。見せられた、見せつけられたと言うべきなのだろうか。彼らしい甘いメッセージを見せられてしまい、スマートフォンを覗いたのが間違いだったと心で反省。ただ単純に悔しいのか、それとも嫉妬しているのか、不機嫌な様子を見せ。彼の言葉を聞いてしまえば、更に悔しくなってしまうのも当たり前。嫌がらせをしてきたのは彼なのだから、自分も嫌がらせの一回や二回は許されるだろう。そう考えたのか、頬をぷくりと膨らませ、自分より身長の高い彼を見上げるように視線を向ける。最大限の可愛いを演出すると、彼にすがるように首を傾げ ) それ、彼女?
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