国破れて山河はあるか（ファンタジー/派閥争い/一部制限枠有）

>14 主様

（/keepを受け付けて頂き、有難うございました。PFを提出させて頂きますので、お手すきの際にでもご確認をお願い致します。）


［名前］スイア・“クティノス”・ジェグラックホーン
［役職］王制維持派、現王を支えようとする王直属の「親衛隊長」
［性別］不明
［年齢］30歳
［容姿］
身長185cm。砂のような指通りの長髪は燃えるような緋色、腰を覆い隠すほどの長さだが常に高い位置で一つに結っている。無駄なく鍛え上げられた身体には張り詰めた筋肉が巡っているが、生まれついての線の細さが体躯の肥大化を抑制し、スラリとした細身の立ち姿。オオカミを思わせるアンバーの鋭い双眸を持つが、「現王」と接する時は穏やかな目つきになる。睫毛が長く幅広の二重で、どこか伏し目がち。甘くも凛々しくもある中性的な顔つきは鼻先まで隠れる白い外套に半分覆われ、外套の下には急所をガードする細身の装甲を身に着けており、歩くたびにカシャカシャと繊細な金属の擦れる音がする。得物として最も愛用するフランベルジュは、常に二振り帯刀している。

［性格］
一本義で忠誠心が強く、かなりストイックで自分に厳しい。勇猛果敢で軍人然としており、しかし部下を見捨てない人情派でもある事から人望は厚い。一見して隙の無い鉄の騎士に見えるが、本質は「自分の存在価値」を常に問い続け魂を揺らす不安定な面も。狂気的なほど忠実に王族へ仕えるのは、そこに自分の命の意味を見出すための依存にも近い。

［概要］
代々、王の親衛隊として仕えてきた武家・ジェグラックホーンの出身。父親は先代の親衛隊長を務めていた。実のところ母親は娼館の女であり、その事を知った父親の妻の嫉妬により目の前で母親を殺害されている。父親の意志でジェグラックホーン家へ引き取られたが、歪んだ出自のせいで日々親族から陰湿な嫌がらせを受け、幼心に自分の存在意義を叩き折られ続けた。しかしある日、親衛隊長として王の背後に控える父の姿を式典で目撃し、青天の霹靂の如き衝撃を受ける。"賤しい自分でも日の当たる場所で生きたい"、その願いから父に教えを乞い戦闘術を学んだ。魔法についても造詣を深め、超一流とは呼べないものの実践でそれなりに仕える程度には会得。特に得手なのは風と炎。成人すると同時に軍属として見敵必殺の戦果を挙げ続け、敵国には【アリレアの獣(クティノス)】と慄かれた。そして先王の崩御を目前に父は病死、現王の戴冠と同時に晴れて親衛隊長に就任した時、「　レクシオ様。私は殿下の、貴方様だけの獣です。私の命尽きるまで、“クティノス”の手綱は貴方様の御手の中に。　」と忠誠の誓いを立てた。
性別は意図的に非公開にしており、現王や女王にすら明かしていない。巷では、女としてのハンデ（先天的な素質として膂力が男性に劣ること、月経等で戦闘のパフォーマンスにムラがある事etc）を隠すために性別を隠していて本当は女性なのではないかと下世話な噂が流れているが、真実は定かでない。



［名前］ヘル（本名不明）
［役職］反体制派、派閥の武力を先導する「強硬派の幹部」
［性別］男性
［年齢］40歳
［容姿］
身長198cm。煤けた白銀は短髪のウルフカット、血のように真紅な切れ長の三白眼は視線だけで人を射殺せそうな威圧感を与える。ヘルのトレードマークとも言える、心臓から首筋を伝って顔の左半分を彩る炎のようなトライバルが凶相を助長する。余すことなく鍛え上げられた筋肉質な身体は未だ衰えを知らず、古傷も相まって手負いの猛獣のようなプレッシャーを放つ。上半身には黒い獣の毛皮をジャケット代わりに羽織り、下半身は迷彩カーゴパンツ、裾は黒革のワークブーツに仕舞い込む。

［性格］
完璧主義者、目的達成のために手段を選ばない冷徹な強靭さを持つ。他人に興味はなく、曰く邪魔にならなければそれでいい。人の命を摘み取ることに良心の呵責を抱かず、ただの荒くれ者だと思われがちだが意外と品はある。滅多に感情的にならず案外穏やかな性格で、俗に表現するならツンデレ（本人無自覚）。無神論者。「力こそ正義」という独自の信条に則り行動する。

［概要］
出身不明だが、少なくともアリレアではないどこかの外国。世界各地で革命を扇動し、腐敗権力を武力で沈黙させ続けてきた国際指名手配犯であり、いつしか「地獄を連れてくる男」として【ヘル】と字名されるように。そして現在、次のターゲットとして選んだアリレアの地を踏んだ。戦闘能力は言わずもがなであり、魔法もそれなりに扱える様子。得手とするのは氷と雷。各国での革命の際に自分についてくるようになった雑兵と、アリレアで燻る反体制派の過激派を束ねる立ち位置。反体制派の旗頭たる「若き革命家」に対しては特に従うつもりはなく、"目的が一致しているうちは共闘する"というスタンス。自分について多くを語らず、多くの謎が残る人物。