匿名さん 2020-12-31 14:42:53 |
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(/ソロルお気になさらず! また逆に、警察側のNPCを必要に応じて動かしてくださるとのことから、それぞれ「警察サイド」「マフィアサイド」二種類のロルを使い分けつつやり取りする形で主人公以外の視点から物語を終息に持っていくのも面白そうだと思いましたので、勝手ながらアンジェロを動かさせていただきました。問題があればお声かけください!)
(横倒れになって弱々しく喘ぎながら、突如騒乱に満ちた世界を見上げる。撃たれたショックに思考がまとまらないなか──今度は、ジークの体にぱっと赤い華が咲いたのを見て、心が恐怖一色に塗りつぶされ。「にげ……て、にげて、にげて……」と、もはや本心をためらいなく振り絞りながら、顔を仰け反らせて彼の逃げる先を見ようとし。
だが、そのジークが車の影に見えなくなった瞬間、今度は涙がとめどなくあふれはじめた。行ってしまった。彼はもう、行ってしまった。無事に逃げ切ってほしい、でも、もう自分の人生から永遠に出ていってしまったことが、どうしようもないほどに悲痛で。
*
上司の怪我は、まだ自由に動ける程度ではあるようだ。だがそれも長くは続かない、あと数分で弱りはじめるだろう。自分の役目は、そうなる前に彼を無事に逃がすことだ。あの場にいる構成員は、そのために囮を引き受けている。
こういう時のためにトランクに備えてある止血帯等の入った救急箱を取り出すと、ワゴン車に乗り込み、銃撃戦の騒音や怒号に紛れてエンジンを吹かす。音に振り向いたジークに向かってフロントガラス越しに頷くと、彼が煙弾幕を戦場に投げ入れたタイミングでアクセルを踏み、上司の隣まで車を走らせ)
──行きましょう、早くここを離れなければ。
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