匿名さん 2020-12-31 14:42:53 |
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(/ありがとうございます……! しっかり連絡していきます!
絡みについてはですが、クライマックスは展開が早いものですのでどうかお気になさらないでくださいませ! むしろ方向性を決めてくださってありがたいですし、どう変えそうかとてもわくわくしますので! お気遣いありがとうございます。
ある程度決めたとはいえどんな着地になるのか、とても楽しみです……!)
(「自分が彼に抱いた感情を、彼もこちらに、すべてを理解したうえで抱いていたのだ」という言いようもない感慨と、しかしそれを自らの手で過去形にしてしまった鋭い痛み。それらを同時に沸き起こさせた言葉に、思わず彼の灰色の瞳をもう一度見るべく顔を上げ。
だが、彼はもう自分を見ていない──永遠に失ってしまったのだ。初めて愛してくれた人。もう、二度と、手に入らない。自分自身がそう仕向けてしまった。
初めて痛感したその喪失感を上から乱暴に引き裂き押しつぶすように、派手なブレーキ音が突然辺りに反響し、否応なく捜査官としての己に引き戻されながら辺りを見る。現れたのはファミリーの男たち、つまりウォーカー班は最奥に踏み込む前に作戦に失敗したのか。
車から降りた男たちの何人かは当然、もう自分の正体に気づいて怒り狂い、既に殺意を漲らせている。総毛立つ肌で命の危険を感じとりながら銃を構え、ジークを守るように位置をとる男たちから距離を置き。ひとりでは制圧できるわけもない、今は生きてここから離脱しなければ。
そう計算していた思考を不快な無線音が遮る──『作戦B-2に移行』──『SWAT突入』──『デイヴィス、マクラーゲン、アンジェロを制圧する』。つまり、他は殺すことも厭わない判断だ。状況を教えて計算させるほかない。)
全員一歩も動かないで! あなたたちはみな包囲されている。抵抗しなければ、ぶじで……
(──そう考えてまくしたてた、その瞬間だった。ワインレッドのシャツを着た男──マクラーゲンが。淀みなく銃を抜き、怒りに歪んだ形相で、銃口を白く噴かせた。音を聞いたはずが、何故か酷く遠く感じる。茫然としている自分を自覚するうちに、体から妙に力が抜けて、膝をついたことを遅れて感じる。前を見つめたままだったから──不思議と吸い寄せられたジークの顔から、いつもの冷たい表情すら抜け落ちたのが見えて──撃たれたのだ、と理解した、そこで初めて聴覚が戻り、爆音とともに警察が怒号を上げて突入する音が聞こえ。)
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