とくめい 2020-12-20 10:31:24 |
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伊吹 遙
ん、いいよ! どーぞ。 ( 相手にどう思われているか、考えなくもないのだが、それが昼神相手だとどうも落ち着いてしまう自分がいる。 女の子らしからぬ、と言えばそうなのだが、良い意味で彼の前では気取らなくて済む。 口を開いてねだる相手に、全くの躊躇なく了承を。卵焼きを一つ箸で持ち上げれば、開いた口へ持っていく。 所謂、あーんというやつだ。だが、本人は全く気にすることなく一言添えてその行為をこなしていく。 「 どう? 」 小首を傾げながら、口に合っただろうかとそわそわ。 自分の質問に答えてくれれば、ふーんと聞いておいて反応は薄め。 それもそのはず、本人が別にバレーボールに詳しいわけでもないからだ。じっと相手を見ながら、ふわっと笑みを浮かべて ) 昼神は、何か色々綺麗だよね。 多分、バレーする姿も綺麗なんだろうな、ほら、フォームとか!私詳しくないけど、見てみたいな。
北 信介
お疲れさん。 ( 終わったと笑顔を浮かべる彼女に一言労いの言葉を送れば自分も日誌を閉じる。 紳士、だと言葉をもらしていた彼女を思い出す。自分は紳士なのではないだろう、強いて言えば普通の高校生と同じだ。 彼女を心配するだけのために待っているわけがない、きっと自分も彼女と一緒にいたかったんだ。と、そんなことを言うわけもなく帰る準備を始める。 外はもう真っ暗で、学校に残っている生徒もほとんどいない。 「 三雲さんは、家どのあたりなん? 」 送るに伴い、彼女の家の場所を訪ねる。一足先に席を立ったものの、彼女が急がないように机へ手をついて ) ゆっくりでええから。俺はこーゆー時間嫌いやないし、疲れとるやろ。
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