傍観者 2020-12-13 22:09:12 |
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>白金くん
っ、……びっくりした……。
(突然開いた扉の音にびくりと油断していた身体が反応し、音のする方に視線を向ける。……よりによって一番関わったら面倒くさそうな人と巡り合ってしまった。相手が何か落としたと思えば、それはコロコロと廊下を転がり自身の足元付近で止まり。本を持っているとはいえ拾えないこともないのだが、さて拾ってやろうかどうしようか悩むのも束の間、相手が自分目掛けて走ってくるではないか。そんなになる程、落としたものが大切なものだったのか──?、そう察しては瞬時にそれを拾い上げ、此方へ向かってくる相手を避けるように五、六歩後退りして。その際、改めて相手の落としたものを確認したのだが、まさかの“防犯ブザー”、「なんで?」と疑問符しか浮かばない中、何をするつもりか怪訝そうに相手を見つめ)
(/有難う御座います…!返し辛いなんてある訳ないじゃないですか…、是非そのままで宜しくお願い致します…!渾名の件も了解致しました!此方の件に関しましても是非そのままで…!!)
>狩屋センパイ
へー、センパイって変わってるね。
(何を思っているか──か。それを話すということは、即ち自分の本性を出すということ。やっといつもの調子を取り戻し、ふわっと微笑んでそう返答する。勿論その笑みも嘘。相手の考えに“本性をさらけ出してやる”という意識があるのかないのかはやはりその無表情からは読み取れない。なんて思っていたら突然相手の表情が小さくだが変化を見せたではないか、しかも笑顔。それが自分のように嘘のものなのか、本心からなのか真理は掴めないままだが、どちらにせよ珍しいものを見たという認識は間違っていないだろう。まあ、相手が自分に何をしたって、本当の性格、本性なんて「……教える気は無いけど」。相手に共感だとか理解だとかをされるされない以前に、本性を明かすなんて気持ちは更々なく。)
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