脅威 2020-12-06 18:14:54 |
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お前なぁ!…もう触れない方が良い気がしてきた
お前も手伝えよ?ロボロ。酒強いんやから飲ませたりしてな!
(まともに会話のキャッチボールが出来ずどんなに正確に投げてもわざと落とす相手に段々疲れを感じてきて深い溜め息を零す。これは逆に放って置いた方が良いのだろうか。絶対そう思う。いつか仕返しをしようと静かに頭の中で決める。
顔に手を伸ばされる。衝撃が来ると思い目を瞑ったが来たのは強くない優しい痛みだった。目をゆっくり開けると自分は抓られていて相手は笑っている。先程の怒気はあまり感じられなかった。これでも困惑させられたのだが相手の言葉によって尚更困惑は大きくなっていった。遠回しに笑えと言っているのだろう、笑う事なんて出来る。さっきまで作り笑いは出来ていた、さっきみたいに…そう思っていたが笑えない処か浮かんでくるのは嗚咽と涙であった。先程まであった恐怖はいつの間にか消えていて今では安心感に包まれ緊張やら苦痛が和らぐ。相手の瞳には軽蔑の色なんて無かった。元から無かった。只々自分が嫌がられていると悲観的になり自分の憶測だけで行動をしてしまい相手に曖昧な返事をしてしまっていたのだったと気付く。結局自分は相手を信じきれなかった。相手はしっかりと否定をしてくれていたのに…思考を巡らせばネガティブな事ばかり、一度その思考を頭から振り落とし涙は少し流れながらもいつものようにニッとニヒルに笑い「誰のせいで泣いてる思ってんねん」そう冗談で返していき考え込んだかと思えばすぐに口を開き重々しい雰囲気を含めた、しかし何処か清々しさを感じる明るさで「…お前はどうなん、ロボロ」と返事を求める。)
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