脅威 2020-12-06 18:14:54 |
通報 |
お前が何派かとか聞いてへんわ!バニガは無理ですね、諦めて下さい!…はえー、DVかな?
獲物ちゃうけど。せやなぁ…いっその事攫って欲しい、とか?
(従順な反応に視線が泳ぐ。不快か羞恥か、いずれにせよ何らかの抵抗を示すものだと予想していたから、落ち着いた様子に反って此方が戸惑ってしまう。どれ程瞳の奥を覗いても感情が読み取れないのは、自分の経験不足が故か、それとも相手が抑え込んでいるのか。唯でさえ恐怖と欲求とが混ざって一人混乱しているのに、ご自由になんて殺し文句を貰って仕舞えば理性が揺らぐ。高鳴る胸の苦しさに小さく吐息を零し、誘われるまま微かに震えた指先を口内へ捩じ込む。時折柔らかな舌を擽るように触れながら鋭い歯に指の腹を滑らせて行く。この牙に噛まれたら真っ赤な血が出るのかな?喉の奥まで指を入れたら苦しそう声を漏らすのかな?怒らせたら返り討ちに遭ったりするのかな?好奇心とも意地悪ともつかない正体不明な衝動が込み上げ、理性にジリジリと黒い穴を開けて行く。桃色の目は今どんな感情に染まっているんだろう、相手にこの姿はどう映っているんだろう。「なあ、ゾム…俺にどうして欲しいん?俺の事どうしたい?」吐き出す声は不安で震え、しかし絡める視線には期待が込められる。反応を見たい、思いを確かめたい、一つでも多く違う表情を知りたい。止まぬ衝動の突き動かすまま、相手が行動を起こす気配が全く無いなら少しだけ爪を立てて危険の可能性でも匂わせようか。
強く警戒していた分和やかで可愛気すら感じさせる内容に拍子抜けする。ふっと柔らかな笑みを浮かべあっさり承諾、とことこ我が物顔でキッチンへ向かい冷蔵庫を物色する。手の込んだ料理を自炊する彼の前で不慣れなメニューに手を出すのは不安で、此処は自分がよく作る鍋にしようと決定。食器や材料を並べながら「えーと、具はチーズとトマトとエクレアでええんかな?」と相手の嫌いな物ばかり詰め込んだ提案を。)
トピック検索 |