ひぐらしのなく頃に業

＞87
･･･いいえ。
レナさんの選択は間違ってはいませんわよ。というよりも、そんな贅沢な悩みは人ならざる者が抱くべき悩みであって、人であるレナさんが悩むには過ぎた事ですわ。

例えば差し出された両手を選ぶとして、飴玉１つを選んで大喜びしたものの、もう片方に２つ入っていたらつかの間の喜びとは一転して落胆しますわよね。
でも、人生においては引いた手の上の飴玉が正解であり、もう１つの手(世界)の方がよかったと思えたとしても、その手(世界)がよかったと嘆くことは、それはもはや人ならざる者という事になりますわ。

仮に逆に2つの飴玉を選んだとしても、１つの方の飴玉はレナさんの大好きな苺ミルクであったとしたら、当然2つの飴玉よりも1つの苺ミルク味を選んだ方が良かったと後悔するはずですわ。

つまり飴玉２つの方は『罪の無い素晴らしい世界だが怠惰に過ごしてるだけのつまらない味(世界)』であり、
飴玉1つは『２つより劣るがそれよりも素晴らしい大好き（な味がする）世界』
と、言うことになりますわ。

もっとも、これは誰あろうレナさんの受け売りに過ぎませんですけどね･･････。参考にしていただけたらと思っていますわ･･･。

（賽殺し編上のレナを思い浮かべながらも、やはりレナにはわからないように曖昧に伝える沙都子）