とある悲恋好き 2020-11-26 23:20:11 |
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(切れ味の良い包丁が野菜を刻んでいく。何時の間にか頭の中は少年の事で占められており、野菜をすべて刻み終えると荒い口調で疑問をぶつけてくる声が背後より聴こえた。一旦手を止め包丁を俎の上へ置くと一呼吸置いて気持ちを落ち着かせた後、振り向いて少年と向き合う。先程は座っていたのもあって知らなかったが少年と身長差がある事に驚いた。身長は弟の方が僅かに高いが僅差であり、少年と呼ぶには難しい。目の前にいるのはこどもではなく、ひとりの男だ。保護と云う名目で部屋へ連れてきたのはいいが何も出来ない自身に対し悔しさから唇噛み締めながらゆっくりと距離を縮め、眼の前に立つ。右手を伸ばし頬へ優しく触れると身長差がある為見上げるようにして。翠の眼をゆらゆらと揺らませ悔しさが混じった様な表情にてゆっくりと先ずは自己紹介から始める『 ……ごめんなさい。何も言わずに連れてこられて怖かったよね。私の名前は香月 依子──』一通り話終えると無意識にその細い身体を抱き寄せていた。初対面の知らない女から急に抱き締められて彼はきっと先程よりも怒るだろうか。そんな事を考えながらも抱き締めるのは止めずに背中へ回した手は僅かだから力が込められて次に口を開くと一連の行動について説明し)
急に知らない場所へ連れてこられて怖かったわよね、ごめんなさい。勘でしか無いのだけれど、あなたの住む家を見ていたらどうしても部屋に連れ帰りたくなってしまって。……安全な場所へ保護したかったの。頬と首の傷はどう見ても転んだりしてできた怪我ではなさそうだから心配になってしまってね。
一週間無言でそれ以上は……かしこまりました、覚えておきます!
ロルを気にせず投稿できるのは有難いことですのでありがとうございます!
そんなに詳しくはないですが、吾輩は猫であるを読み文学者夏目漱石の虜になりました……っと、色々話しすぎてすみません!関係なさそうでしたらこの会話は気にせずカットしてしまって構いませんので!
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