露木「有難う御座います、……一応他にも空席はあったのですが、同席者が──」 (そう言いながら席に座れば、気まずそうに視線を御国が座っている方へ向ける。他に空いている席といえば御国の隣くらいだが、そこに座る気にはなれないらしく) 露木「これを飲み終わり次第、俺は立ち去りますので……」 (自分を見て驚いたであろう彼女にそう伝えれば、珈琲を一口啜って)