匿名さん 2020-11-18 13:04:59 |
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>Nora
(窓から差し込む朝日が顔に当たり、その眩しさで目が覚めた。路上で寝ていたときとは大違いで、寝ている最中に誰かに襲われる心配も、寒さで凍え死ぬ心配もない。こんなに快適な眠りは、本当に久し振り__下手をすればこれが初めての事ではないだろうか。昨日までの悪い目覚めではなく、気持ち良く朝を迎えられた感覚。ベッドの上でゆっくりと上半身を起こすと、ぐっと伸びをして身体を目覚めさせる。その時に感じた空腹感、昨日あれほどご飯を食べたのが嘘のようだ。ベッドから降り、毛布や枕を綺麗に整えるとビューローの前へ移動し。そこの鏡で寝起きの自分の姿を見てみる。かなり顔色は良くなっており、暗く汚れて傷んでいた髪は白く、寝癖なんかも付いている。昨日との変わり様、そして間抜けな自分の姿に何故だか笑いが込み上がってきて。微かに表情が綻んでは、寝癖を直そうと手櫛でその部分を何回か撫でてみる。暫く格闘していたが、やはり手だけでは直りそうになかった。
そういや彼女は何をしているんだろうか。もう起きたのか、まだ寝ているのか。昨日の会話から彼女が人間ではないらしいことは判った、自分たち人間と名にが違うのか……。拾われたは良いものの、今自分は彼女の事なんて殆ど全く判っていない。何者なのか、何故一人で住んでいるのか、疑問なんて溢れるばかりあるのに、昨日は自分の体調等の影響で会話なんてほぼ最低限のものでしかなかったと思う。せめて朝の挨拶くらいは自分から動こう。そう決めるとビューロー前から離れると自身が今来ているゴシック系統の服の格好を整え。頭に寝癖を付けたまま廊下へと続く大きな扉の取っ手に手をかけ、それを開く。すると耳に入ってきたのは、コツコツと何者かが階段を上る音。音のする方へそっと歩いて行けばそこには彼女の姿があり)
あ……お、おはよう
(/いえいえ!無事に済んだようで何よりです……!!お疲れ様で御座いました……!!!!)
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