匿名さん 2020-11-18 13:04:59 |
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>Royes
( 貴方が馬車を降り自身の傍へ来たのを確認すればすた 〃 と先へと一人でに歩いていってしまう 。 目と鼻の先には大きな屋敷が聳え立っており後10mちょいで門に差し掛かる所だ 。 もう少しで付くからか傘は差さずひら 〃 と雪が白銀の髪の毛からケープを着ていない下のシフォンワンピースに迄降りかかってゆく 。余りそれには気にしていない様子で屋敷の門迄付いて仕舞えば施錠のしていない門を軽く押す 。 途端 ,きぃと音を鳴らしながら門は開いてゆき ,まだ一度も振り返ることなく屋敷の敷地内の整備された石で造られた道の上を歩きながら今度は玄関へと辿り着いた 。 洋服に着いた雪を軽く手で払い畳んだ傘を傘立てに立てる 。 ゆっくりと玄関のドアを開けてぱちりと電気のスイッチを入れれば薄暗くでは有るが電気は付いた 。
〝 ほら ,早く御入りなさい 。 〟
貴方に一声そう述べて自身は中へ入ってしまう 。 屋敷の門にも玄関にも施錠はしていないそうだがこんな森の奥深く誰も来ないであろうという予想から ,ともう一つこの屋敷には幽霊が出るらしいという何とも阿保染みた噂から誰もこの屋敷に近付こうとしないからである 。 幽霊何て居る筈がない ,居るとしたら自分だ 。 何て ,思考を巡らせながらブーツを履いたまま玄関の目の前 ,大きな階段を上がり右手の奥の部屋へと向かう 。 暫くして戻って来れば暖かそうなニットワンピースに着替えていて ,首には先程迄はストールを付けていてみえなかったリボンチョーカーがささやかながらも存在を放っていた 。
〝 ようこそ ,バレッタ家へ 。 〟
少し ,ほんの少しだけ声のトーンが上がって瞳も細まり貴方を見据える 。 入口の蝋燭はゆらりと不気味に揺れて薄暗い室内がより一層不気味さを際立たせる 。 白銀の髪がさらりと揺れればその奥で艶めかしく光る朱い瞳に ,外の雪を含んだ風が強くなった 。 ちか 〃 と数回点灯した明りは ,この屋敷はこころなしか貴方を歓迎している様にも見えた 。 )
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