穏やかな同僚の秘密（〆）

え…っ！？ま、マスター！俺もお会計っ！
(大丈夫かよあの人…とぐでぐでになった様子を見やると他人でもさすがに心配だわ、と会計を済ませている側からマスターから発せられた名前に思わず動きを止め思考までも停止している間に寄った男は店を出て行ってしまい、あれが知り合いなら話は別だと慌ててグラスを空にして自らもお会計を済まし店の扉を勢いよく開けて左右を見渡せば少し先で明らかに寄ったサラリーマンが一人足下をもたつかせながら歩いているのを見つけて駆け寄り)
ちょ、…水沢っ！？…マジか…つか大丈夫かよっ
(腕を掴んで支えるようにして回り込み顔を覗き込めば、やはりよく見知った同僚がそこに居て驚きを隠せず。どこからどうツッコめばいいのかと眉間に皺を寄せて言葉倦ねながらまずはとにかく家に帰そうと道路に目配せして)
お前家どこ？タクシー拾うから…このまま一人で歩いてたらカツアゲくらうぞ。