ルカ・エーデルハイト 2020-11-14 19:16:39 |
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(「…う、うん…良い返事だ。躾甲斐があるね。」元気一杯の返事を聞いたイブはどこか満足げに頷くとまた弱々しい笑顔を口元に浮かべた。だがすぐにその表情は引き締まり、「…そ、それじゃあ初歩のlesson1だ。まずは立ち振舞い。あまり堅苦しくない所なら立ち振舞いさえしっかりしてれば大丈夫だから…パーティーでの振舞い方。『パーティーでは常にボスの隣を離れず、周囲を警戒すること。』」既に椅子に座り込んでPCのキーボードを叩いていた日本人の少女が半ば投げるようにして手渡した、立派なブックカバーが掛けられた分厚い辞書のような本を開いて相手に指示を飛ばすと鞭をまた床に叩き付け、「…さあ、さっさとする!時間は有限だぞ!」弱々しく怯えがちだった声は威圧感を纏い、フロアに凛と響くと鞭の持ち手でルカを指し、「何をしている駄犬、早くご主人様の所へ行け。すまないがチェシャ、ボスを暗殺しにきた敵組織のヒットマン役をしてくれ。」指名されたチェシャは軽薄そうな笑みを浮かべて見せると「別にいいにゃあよ。」別人のようになったイブが的確に指示を飛ばすと日本人の少女がちらりと目線を寄越して馬鹿にするように鼻を鳴らし、「…あー…完っ全に出ましたわ、コレ。イブさんの鬼軍曹。駄犬くん、せめて死なないでくださいっすよ~。処理面倒なんで。んじゃ拙者は部屋に引き込もってハックの続きするんで…皆のもの、サラダバー!」呑気にそんなことを呼び掛け、意味不明な口調で喋るとノートPCを抱えたまま扉から出ていき、その後を追うように例の受付嬢も扉から出ていく。チェシャは彼女達を見送った後、「…さ。時間がもったいにゃーからさっさと始めるにゃあ。」羽織っていた大きめな原色迷彩パーカーのポケットからエアガンを取り出すと構え、「駄犬くん、早くボスの横に行くにゃあ。これ実際の現場だったらもうボスの眉間に風穴空いてるにゃあよ。」とけたけた笑いつつ声を掛けて)
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