真夜中のピエロさん 2020-11-11 21:00:46 |
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>42 姫子
路地裏から数分ほど歩けば家はすぐそこだ。納体袋は裏手にある廃ビルに一旦置いておき、入念に手を洗ってから夜食の準備に取りかかる。油条と包子、そして『新作』を蒸し、冷蔵庫からマンゴープリンを取り出してテーブルに置く。
「プリンは一応最後な」
別に格式張ってる訳でも無し、順番など気にする必要は本来無いが何となく甘い物は最後という感覚があるのと、先に食い始めないようにする為に姫子に釘を刺しておく。これで食われていたとしても特に気にはしないが。
蒸し上がった点心を皿に盛り、コップと冷蔵庫で冷やしておいた烏龍茶のボトルを取り出し、テーブルへと運ぶ。これで夜食は完成だ。
「出来たぞ。どうせだからついでに新作の試食も頼む」
他の点心とは別に盛られた饅頭こそ今回の新作だ。新作と大きく出ているが、実際は餡饅だ。冬場のおやつ的な立ち位置を想定したが、果たして味はどうだろうか
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