匿名さん 2020-11-11 20:35:17 |
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何回か乗っているバス、普段座っている席は二年生の田中・西谷がお菓子を食べ乍座っている。影山が眉間に皺を寄せれば、奥の方に座っていた副主将の菅原が挙手。
「 影山!隣空いてるし、座るべ! 」
先輩の発言だからなのか、素直に御辞儀をして菅原の隣に腰掛ける。満足気に頬を緩ませる菅原を羨まし気に日向が見詰めれば、早足で影山への距離を縮めて口を開く。
「 影山!俺、お前の前な! 」
「 ?ああ。 」
堂々とした様子で前に座る宣言をする日向に呆れたような視線を月島が送れば、その視線に釣られるようにクスリと山口が笑う。適当な席へと二人が腰掛ければ、バスの扉がギギと不快な音をたて閉じる。
「 皆さん、出発しますよ。シートベルトをつけて、安全に気をつけて行きましょう! 」
監督の武田からの声が掛かれば、バスが動き出す。部員達の楽しみだなのオーラは消え、真剣な表情を浮かべる。いざ、合宿へ。部員達は気合いを入れ直していたのだった。
>続く( 二章 いざ、合宿へ )
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