魔王 2020-11-10 20:05:51 |
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______、…………しまった…
(その日の夢は特別穏やかで寝心地が良かった気がする。戦火や責務といったものから1番遠い世界、自分と自分の1番大切なものだけを想う満ち足りた世界。どんな内容の夢かは忘れたが、気持ちよく、そしてぐっすりと眠れたのは確かな夢。一時の自分なら腑抜けた夢だと一蹴しそうな内容だったが、今やこの体はそんな夢を受け入れるだけの心の余裕と幸せとで満ちていた。体に刻み込まれた慣習で目覚ましが鳴り出すよりも早く、朝日が窓から差し込む時間帯に目を覚ます。薄らと瞼を開け、まず目に入るのは愛しい恋人の顔。そしてもうしばらく経って2人寄り添って眠ったことを思い出す。次に何故か満足気に微笑みながら眠る相手をしばらく見つめて、最初こそ安らかな気持ちになったものの、段々とこれが不味い状況であると理解か及んできた。即ち、勝負に負けたのである。どちらが遅くまで起きていられるか、という子供じみた勝負に慣れない続きだった体はまんまと負けてしまったのだ。脳が起きてきて昨日提示されていた敗者に与えられる条件を思い出す、それを思い返すだけで顔から火が出そうだ。忙しかったから、なんて言えば罰ゲームを受けずにすむかもしれない。息を殺しゆっくりと体を離していくとそのままベッドを抜け出してしまおうと目論んで)
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