魔王 2020-11-10 20:05:51 |
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まったく……都合のいいセンサーだな。____生徒が集まり始めたか。演目はバンド演奏と告白タイムとやらと、そのあとはダンス__…………?
(とりあえずは定例通り呆れた様子で返事をするも、その声色は僅かに華やいでいる。相手は間違いなくこちらを必要としてくれている、繋がりを絶やさないようにと願っている。それを示す言葉を受けて心が満たされないはずがない。自然と自ら繋いだ手のまま教室を出て後夜祭の会場だというグラウンドへと向かった。文化祭が閉幕し色とりどりに飾られていた校内もある程度の片付けが進められている。まるで魔法が解けたようだ、それは自分がこの学校の生徒のフリをするタイムリミットを告げているようにも思えて、浮かれた頭を冷ましていくようだった。外へ出てみると日も落ちてグラウンドは照明でぼんやりと照らされている。相手に連れられるまま会場の端で待機しながら前方に設けられたステージへと目をやった。そこにはデカデカと後夜祭の演目が掲げられていて、まずはパフォーマンスステージの優勝者による演奏、次に告白大会、その後にフォークダンスへと続くようだ。演奏で場を盛り上げてから告白タイムを設け、そこで結ばれたカップルは共にダンスを踊れということか。なんともミーハーな企画だが、相手とダンスの約束がある。その時までは大人しく生徒達のバカ騒ぎを眺めるのが良さそうだ。今からが本番だとも言わんばかりに浮き足立った人間も見受けられる、落ち着かない雰囲気を遠目で眺めていたが、その中にこちらへ視線を向ける集団があるのに気がづいた。女ばかりが4人ほど集まっているようだがチラチラとこちらをみている。こんな時に周囲を観察するスキルが発動するとは思わなかったが、その視線は無視できないもので何を意図しているのか分からず怪訝そうな顔を浮かべ)
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