魔王 2020-11-10 20:05:51 |
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……お前にはスパイは務まらなさそうだな。俺はお前を監視していた時も教室には入らなかったからな、こんな状況普通はない。……あぁ___俺がこの席に座る生徒だったら、お前が授業中居眠りしているのを隣で見ることが出来たわけか。
(幸いにも教室の中には誰もいない、ガランとしか教室は妙に音が響く。夕日の色も相まって夢の中にでも迷い込んだ気分だ。手を引かれて入った初めての教室をゆっくり見回して隅々まで観察する。この机にずらりと生徒が並んで授業を受けるのだ。双眼鏡越しにその様子を眺めてはいたが、実際に中に入り込んでみると落ち着かない。どことなく浮き足だっていたが、相手が自分の席に座り隣の席へと促される。それに従い椅子に座るとこの制服と相まってか、どことなく収まりよく席へ座れているように思う。真正面の黒板をみる、今は何も書かれていないがあそこに授業内容が書かれていくはずだ。そして次に隣へ座る相手の方を見る。ちょうど橙色の夕日を背に受けるような位置にいる相手は暖かなオレンジ色に包まれている、日中の日の光とは違う柔らかな光だ。そんな相手の柔らかさを増すような色合いに心を掴まれつつ、つい「もしも」の話をしてしまう。自分ならきっと真面目に授業をうけるだろう、そして隣にいる恋人は監視していた時と同様に授業中は眠りこけているに違いない。体ごと横を向けると今しか見ることの出来ない光景を目に焼き付けていて)
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