魔王 2020-11-10 20:05:51 |
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そうか、ということは俺が監視していた時のままだな。……あぁ、行ってみたい。
(繋がった手が今一度強く握られる、それに返事をするようにこちらからもその手を握り返した。相手はこの世界で最初に出来た繋がりであり、何よりも大切な恋人で、そして夢を共に実現する王だ。2人でやりたいことを全て実現するためには途方もなく時間がかかる。2人でこうやって手を繋いで歩く限り、きっと退屈なんてしないだろう。そして当然寂しい思いもさせない。恋人もそしてその恋人が愛する世界も、必ず守って見せる、それが側近たる勤めだろう。そうやって強固な決意はあるのに、今自分が望むことは何とも緊張感のないものだ。仲間を置いて戦士として時代を超え、ここで王の側近となって未来を変えることを誓ったのに恋人としての願望が顔を出してしまっている。探るような質問をしたつもりだったが、どうやら相手には意図が伝わったらしい。悪戯っぽい笑みは迷いや自制心やらを簡単に壊してしまう。この文化祭は自分にとって一生に1度、それにもうやすやすと学校内に入り浸ることもできないだろう。結局は相手の誘いに乗るような形で教室にいくことを決めた。相手の教室は文化祭では使われていない区画にあるためか人気はない、静かな廊下を歩いていくとやがて監視の時にも覗いていた相手の教室を見つけ出し、中を伺うようにしながらゆっくりと扉を開けて)
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