魔王 2020-11-10 20:05:51 |
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そんなに拗ねるな。それに俺もお前の声には抗えない。な、……お前、それはどこぞの姫が言うようなセリフだろう!お前は王様だろうが!……まったく___よろこんで。
(口をとがらせてはいるものの相手はご機嫌な様子、宥めるようにお腹を摩ってやる。自分の想い人の声は自分が認識している以上にこの耳でその声を捉えようとしている気がする。今なら遠くでその声が聞こえようと相手のものだと分かる自信があった。そんなふうに最も求めている声が耳元で聞こえてしかも自分の名を呼ぶとなれば体が震えるのも当然だろう。そしてそんな相手は今腕の中に収まっている常磐ソウゴしかいない。そんな相手がこちらを振り返る。何事かと思えば仰々しくウォズとはまた違った芝居のようなセリフに目を見開いた。ナイトと呼ばれた気恥しさとダンスに誘われた嬉しさが入り交じって変に胸が跳ねる。渋滞した感情を払拭するため、両頬を掴んでそのくちをぶにゅと潰してやる。呆れたようにため息をつくもダンスに誘われたことは嬉しいのだ、それ手を繋いで校内を堂々と歩いた今となっては暗がりでダンスを踊るくらいならばできる。ここは相手にのってやるとしよう。頬を潰していた手を離すと相手の手を取り目線の高さまで持ち上げる。そして騎士が姫に行う誓いのキスの如くその手の甲に口付けを落として)
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