魔王 2020-11-10 20:05:51 |
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あぁ。なんでもお揃いにしても価値が下がる、あいつらには黙っておく……約束だ。そうだな、それじゃあ……色はその隣の物がいい。それを持ってくれないか?
(2人だけの秘密、そして約束。どこか甘美な雰囲気をも漂うその言葉がまたひとつ増えて子供のように浮かれてしまいそうだ。こんな2人だけの約束や思い出が積み重なって2人の時間は紡がれていく。いつか振り返った時にそれらどの時間もきっと幸せなものであるに違いない。どこか悪戯心も含むようなその言葉に同意する、4人なら、と断ったばかりだが願わくばこのままお揃いのものを持つのは2人だけで、とも思ってしまう。そうやって特別に思う相手だが、自分は少々過保護なようだと気付かされる。自分で買ったものだからと自分で全てを持ってしまったが、確かに相手を頼るという選択肢を持っていなかった。先程の黒と金のウェアもしかり、恋人になった相手を大切にしたい思いが拗れてしまっているような気がする。こうやって弱いものと扱うのは相手も不服だろう。第一こいつは自分より強い。だが如何せん他人に頼るということを簡単にできない性格、相手に言われるまで目の前の人間のことを頼っていないなど、そんな発想もなかった。しばしの間口ごもる。誰かを頼ることは誰かに甘えること、それは断じてすべきでは無いと思っていたが、恋人である相手はそんな自分でも受け入れてくれる気がする。心が決まると、相手の目の前にあるものの隣にある色違いの本棚が欲しいと願望を口にする。些細なことも隠さず心の声を相手に伝えると、改めて相手にお願いし)
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