魔王 2020-11-10 20:05:51 |
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___まさかお前も同じことを考えていたとはな。俺は……この世界にきて、俺の時代もこんな風に彩りが溢れた幸せな世界であって欲しいと願った。だが同時に、その世界に俺が立つ時にはお前が隣に居て欲しいと思った。……俺が見てきた未来など関係ない。お前は最高最善の魔王になれ。そして俺は俺の知っている未来ではない世界を、お前と一緒に作りたい。お前の隣で。だから俺は、お前の隣に居たい。
(相手が語ったのは今までの自分ならば、レジスタンスとして来た自分ならば、即座に一蹴するべき言葉だった。だがこの時代に来て一緒に過ごした時間を省みれば、最初の考えが間違っていたことを今になってようやく飲み込むことが出来た。雲がちょうど薄れたのか相手の背後で太陽の光が輝いて見つめているのさえ眩しい、まるで王としてのこいつを祝福するようだ。そして先程考えていたことを、これまで幾度となく願ったことを、ようやく口に出して相手へ伝える。この時代のような未来と相手の隣、どちらも手放し難い、手にしていたい。途方もないような願いにも思えるが、こいつとなら叶えることができると確信が持てる。目の前の男が最低最悪の魔王になるわけがない。もしその道を歩もうとした時には必ず自分が止める、彼の隣にいるのは自分なのだから。真っ直ぐと真剣な眼差しを向け自分の想いと共に返事をかえし)
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