魔王 2020-11-10 20:05:51 |
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、……慣れん動きで不覚をとっただけだ、次は問題ない。なるほど、前はゲームだったが今度はリアルでレースというわけか。面白い、次はそこに行くぞ。
(強がって歩みを進めたもののまだ上や横やに振り回されているようでフワフワとする。階段をその不安定な足取りで降りようとした時に背中に暖かい手が添えられた。それが隣にいる相手の手なのは言うまでもなく、柔らかな体温に安心するように精神も平衡感覚も落ち着いてくる。もう大丈夫だ、と伝えようと隣を見ればキョロキョロと辺りを見回している、休憩場所でも探しているのだろうか。背中を支えられ歩く方向も絶叫マシンはなさそうで、そうやって自分を想って暮れていることで胸がいっぱいになる。そして口をついて出そうになったのはありがとうという礼ではなく、たった2文字の言葉だった。その言葉の意味を理解して、自分で自分の素直な気持ちに驚く。だがこんなにも自然に出てきた言葉なのだから、自分が心から望む言葉なのだろう。無意識に胸に手を添えて隣を歩いていると、次のアトラクションに話題が移った。ゴーカートならば自分で操作するもの、そこまで意外な動きもない。さらにレースとなればテンションが上がらないわけもない。快諾すると近場にあった乗り場へと移動し、いくつか並べられたカートから乗る色を選ぶ事になって)
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