魔王 2020-11-10 20:05:51 |
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…っ、……ゲイ、ツ?
(押された事でバランスが崩れたのが分かれば咄嗟に目を閉じて倒れる衝撃に備える。だがそれより前に後頭部と右腕に腕が添えられて、思ったよりも弱い衝撃でベッドに沈んだ。恐る恐る瞼を開ければ鼻先が触れてしまいそうなほど至近距離に相手の顔があって驚きに目が見開かれると共に忘れていた熱が上がる。昨夜も似た様な事故はあったがその時よりも距離が近く、身を庇う為とは言え抱きしめられているような体勢で密着している。困惑する思考の中でそんな事ばかり意識してしまえばもう駄目だった。心臓の鼓動は相手に聞こえてしまうと思うほど五月蝿くて、顔も風邪を引いた時みたいに熱い。庇った時にはあんなに直ぐ動けたはずなのに今は目の前の相手に釘付けでただ見つめる事しか出来ない。だがこの距離感が嫌という想いは1つも浮かんできていない自分もいて。パニック状態の頭の中で何とか相手の名前だけ紡いで)
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