魔王 2020-11-10 20:05:51 |
|
通報 |
そういう問題じゃないだろうっ!……そ、それはっ、その…………嫌じゃ、ない…………
(まるで抱き合わせで買えるから丁度いい、くらいの軽いノリで一緒に寝ることを提案してくる様子に抗議の声を荒らげた。確かに明日の朝から勉強会の約束をしているのだから確実に一緒に起きられるという点で一緒に寝るのは良いことだが、問題はその手前にある。いつからこいつをこんなに意識してしまうようになったのか。出会って初日なら隣に寝ることだって何とも思わなかっただろう。むしろ寝首をかけると喜んでいた可能性すらある。それが今や相手の隣にいることを願いながら近づきすぎると自分がどうにもコントロールできなくなるのだ。だがそれが嫌かと聞かれれば、断じてそんなことはない。こちらを探るような質問に、断れば寂しそうな顔をするのだろうと勝手に思い至れば断るわけにもいかなくなる。まんまと相手の策略に嵌められた気もするが、絞り出すように否定の返事をする。こう言ってしまったからにはもうあとには退けない。どこかぎこちなく機械のようにカクつく動きで立ち上がるとベッドに再び戻ってきて、しかしそれと同時に胸の鼓動は早まっていく。とりあえずベッドの上に座ったものの、自然と近くなった顔を見ていられずふいと視線逸らして)
| トピック検索 |