母上、父上只今帰…り……、え…?(年に一度元気な顔を見せるとかなんとかで帰郷する、を繰り返して早4年。来る道中で家族へのお土産として買った桜餅を包んだ風呂敷を片手に、聳え立つ木々の中にぽつんとある慣れ親しんだ我が家を見つければ、朝が近い夜更けにも関わらず戸が開いていることに気づき眉を潜めて。しかし次の瞬間、戸の隙間から僅かに見える人間の…否、弟の足と、血にまみれた男が出てきて訳もわからず呆然として)