二代目賢者の書斎

二代目賢者の書斎

主  2020-11-09 22:59:34 
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カリギュラの使徒よ、振り向くな。
さすればそこが世界の果てだ、そこが貴様の終着点だ。


――[二代目賢者ギムニア]





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  • No.2 by 主  2020-12-14 21:50:42 


【今後キャラシートを参照したくなった時に備え、お引越しさせて頂きました。】


番号:②
名前:フレスベルグ・ノーラッド
性別:男
年齢:21

性格:口調こそ粗野だが、戦闘時以外は穏やかで素直な素朴な青年。少々世間知らず。その図体に似合わずよく言えば気さく、要は田舎者らしい馴れ馴れしさがあり、良くも悪くも初対面から距離が近い。
強さを求めるストイックな努力家で、強い者との戦いは好きだが決して暴力的では無い。頭も悪くは無いが、若さゆえの未熟さや詰めの甘さがまだ滲む。義理堅く情に厚い。

容姿:身長198cm、雪国出身らしい骨太で恵まれた体格、山のような大男と言うよりは、まだ若さ絶頂の身体中に隙がなく筋肉が詰まっているという印象。遠目から見るとそこまで太く大きく見えないが、近づくと全てのパーツのスケールが巨大なことに気づく、見た目より体重が重いタイプ。歳を取れば師である【ニーズヘッグ】の体型に近づくのだろう。北部の特徴である堀の深い顔立ちに、真っ白な肌をミルジャスの日差しに赤くしている。銀に近い金髪で、額の出ているショートカット。パープルのたれ目は晴れの屋外では常に眩しそうに細めているため影がかかってしまいモアイのよう。アースカラーのパンツに、太腿まである黒い金属製のソルレット。生成の上衣は丈が長く詰襟の青い刺繍が美しいもので、ウエストを幅広の革のベルトでしめ、常に首から【焔馬の蹄鉄】を下げている。上腕部のみの皮革のガントレットが袖から覗いている。暑くなければその上から白い魔獣の毛皮のマントを羽織る。背中に槍、腰に剣を下げ、ベルトには麻袋を括りつけており、金やら地図やら小刀やらはそこに放りこんでいる。

魔導:
【焔】
炎そのもの、または熱を発生させる力。炎自体は手持ちの火炎放射器程度の威力だが、熱は触れたものの温度を1500度ほどまであげられる。自分の体や身につけている物は自分の炎と熱には干渉されない。そのため槍の温度をあげることで相手の武器を溶かす、炎を纏った手足で殴るなどが可能。炎は1度ついてしまえば消えない限り勝手に炎上する点で破壊力はあるが、燃費があまり良くなく最大出力を持続できるのは5秒程。ライターのように灯し続けるだけであれば、数時間は持続可能。

武器:
【槍】
背中に背負っている金属製のごく一般的な両刃の槍。槍としては一般的だが3.5m程あるため、室内や狭い場所では未所持。
【剣】
体格に合わせた大きめの両刃の剣。

好みのタイプ:年上のふくよかな女性。一般的な母親像を思わせる穏やかで優しく精神的に強い女性にめっぽう弱い。年上好き。メリハリのある体型というよりは、やわらかそうな健康的なぽっちゃりにグッとくる。家庭的で帰る場所になってくれるような明るく暖かい人が好き。黒髪黒目には憧れがある。

詳細:大陸極北の豪雪地帯で「ニーズヘッグ」の下修行しながら育った。2人が住む小屋近くの小さな村である大陸最北の人里『ノーラッド』が書面での出身地、幼い頃は冬期の一時期は村で過ごし(成長すると猛吹雪でも訓練に放り出されたが。)、夏季も毛皮を卸したり警備を請け負ったりと、育て親が無愛想なフレスベルグの社会性はそこで培われた。物心が着いた頃にはニーズヘッグと2人だったため自分の生まれは知らない。名付けかつ育ての親である彼の事を師匠とも親父とも慕っており、彼こそがこの世界で最強だと信じ、いつか彼と並んで戦うことを夢見ていた。それ故厳しい鍛錬を課されても、嫌がるどころか嬉しそうに氷の大地を駆け回り、14歳にして下級とはいえ成体の魔獣を1人で討伐に成功する。ニーズヘッグが褒めてくれることを期待して小屋に帰るも、返ってきたのは「遅い」の一言。それ以降彼を見返すことを誓って鍛錬を続け、成人を目前にニーズヘッグへ戦いを挑んだが一瞬で氷に叩きつけられそのまま彼は姿を消してしまった。賢者の要請に応え【黎明の棺】を探す動機は、最盛期のニーズヘッグと戦うため。今から強くなって彼を見つけ出したとして、既に初老を迎えている彼が衰えていないとは限らない。最盛期の彼を下し最強を証明し、そしていつか望んだように彼と並び立って戦えたらと密かに望んでいる。好きなものは酒と鍛錬と春、嫌いなものは雪と氷、苦手なものは暑さと水泳。金槌ではないが陸でのキレとは雲泥の差。ニーズヘッグがつけてくれた名前はフレスベルグまで、苗字がなかったため書面上では出身村を使用。愛称は「フレン」「ベル」など。

サンプルロル:

──耄碌したか?クソ親父。
(空だけが視界にうつる。ニーズヘッグに勝負を申し込み、雪原で槍を構えてから10分と経たずに背中を雪で濡らしのびているのは自分だ。本気で勝てると思っていたかと問われれば否、しかしいい勝負はできるんじゃないか、とそんな甘い考えを嘲笑うように一瞬で地面に叩きつけられ、腕も脚も戦うのを拒否したかのようにさっぱり動かない。てっきりそのまま雪原に捨ておいて帰るかと思われた男が、空をバックに自分を覗き込むのを鼻で笑って悪態をつく。氷の張った池に落ちようと魔獣に下半身を食われかけようと、今まで1度だって遅れを取った弟子をこの男が振り返ることなどなかったからだ。それだけでも珍しいにも関わらず、隣にしゃがみ込んだニーズヘッグが笑っていて、20年近く生きて初めて見る表情に気味の悪さまで覚えて悲鳴をあげた。「お、おい…?本当におかしくなっちまったのか?なんのつもr……ッ!?!」そのまま大きな手に頭を優しく持ち上げられ驚きに絶句していると首に何かをかけられる、それが『焔馬の蹄鉄』だと分かったのはその熱が胸に伝わってきたからだ。フレスベルグの頭を雑に地面に落としたニーズヘッグが立ち上がり、今度こそ雪を踏みしめる音が響きゆっくり遠のいて、やがて何も聞こえなくなった。「はあ、言葉が足りないんだよ親父は……おいてくなよお」無言で雪原に放っておかれた経験は数えきれない程あるが、今回がいつもと違うことは分かる。体が動くようになった頃、小屋に帰ってもあの仏頂面が待っていないことが恐ろしくて、最後の言葉が震えたのは寒さのためだけではなかった。
背中に雪がしみて冷たい、さらに雪まで降ってきて、蹄鉄の乗る胸の上だけが熱くて、耳鳴りがするような静寂の中、ニーズヘッグがいなくなる恐怖が鳴らす心臓の音が煩かった。)



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