常連さん 2020-11-01 01:07:10 |
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――これは過去。
――あたしの記憶。
――あなたの記憶。
過去の記憶。
あなたが思い出せなかった記憶の破片。
> 逆田、シルク
…うー…ん?
(黒と白のゴシックな装いの一人の薄赤色の瞳を持つ少女が、あたたかな陽だまりとそよぐ気持ちの良い風の中で目を覚ます。――此処が何処かは少しも分からないけれども、とても居心地の良い場所だと彼女は素直な感想を抱く…)
…血の匂い?
(それだけに、そんな場所に似つかわしく無いモノに過敏になる。そして気付くと同時に躊躇無く少女は動きを見せた。視線の先には横になったまま静かに寝息を立てている黒服の女性――少なからず先ほどの“血”の匂いはその人物から感じられる。…と、どうにか彼女を移動させようと悪戦苦闘しているらしき≪幻想人種≫のそれとは異なるらしき二足歩行な猫な彼(シルク)ともう一人の少女(逆田)、そんな三人に駆け寄って行き)
あの、貴方たち、この人を日陰に運ぼうとしているの?怪我をしている(していた)様だけど、あたしも手伝うわ。
(状況把握は速やかに、必要な事を理解しているかの様に少女は猫な彼を手伝う形で持っていた古風な旅行鞄から折り畳み式の担架を取り出すと、組み立てて倒れている彼女の傍に置いて)
この人をこの上に乗せれば上手く滑らせる形で移動させられると思うんだけど…どう?
(そう二人に提案する)
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