名無しさん 2020-10-21 17:10:45 |
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ああ…ふむ。成る程、そういうことだったか。
……なあ、クレス君。荘園でのゲームは連携が重視される、それは彼らも分かってるはずだ。率先してほかの参加者と対立しようなんて思う奴はいない。
( 不安と動揺を映した相手の表情に掻き立てられるのは庇護欲か、あるいは傲慢な憐憫か。"試合"の単語が耳朶を穿つや、昨日の記憶を覆い隠していた靄がすっと引けて。そういえば相手は今朝のゲームに参加することになっていたのだったと思い返し、この健忘症にも困ったものだと他人事のように感じる。腕を組めば如何な言葉を掛けるべきかと思索を巡らせ、考え込んだ末に辿り着いた結論をまず口にして )
つまり…もしも君の言うことが正しいとして、だ。今は勝手に恨ませて、憎ませておくがいいさ。彼らは苛立ってるかも知れないが、そのうち心に余裕も生まれる。時間は待っちゃくれないが、昂った感情を落ち着ける鎮静剤としてこれ以上のものはない。君は特別何もせず、大人しくしておくのが吉だ。
時間が経っても尚、君に対して明らかな悪意をぶつけてくる参加者がいるなら──そいつは"単なる馬鹿"だろう。
( 相手の自己嫌悪は罪悪感を餌にすくすくと育っていることだろう。迷える子羊を導く聖者を気取るつもりはないものの、一人の友人として助言する権利は与えられてよい筈だ。饒舌に、かつ可能な限り明快に、順を追って思考の過程を説明する。先ほど自分に向けられた言葉を拝借、推測から生まれた仮想敵を刺し )
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