アルバート 2020-10-07 14:22:52 |
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(/お褒めの言葉ありがとうございます!お返事が遅くなってしまい申し訳ありませんでした。
ロルテの最後の言葉を拾って頂いて、とても嬉しかったので開始ロルにお返事させて頂きました。
こちらこそ、とってもかっこいいアルバートさんとお話出来ることが恐れ多いくらいです。どうぞよろしくお願い致します。)
……?♪
(まだ小鳥の囀りが朝の静寂に爽やかに響く時間帯、父の経営するギルドの2階にあたる居住部の洗面所を、長時間にわたって占拠していることに、母の小言が聞こえてくる。仕事中は化粧こそできないが、年頃の女性らしく、毎朝身支度にはそれなりの時間を割いている。とはいえ今日はいつもより念入りに髪を梳いてみたりと、全ての過程に時間がかかっているのは事実で。)
ぅうううるさい!そういうんじゃないですから!
(どうやら自分は鼻歌まで歌っていたらしい。娘の妙な機嫌の良さを訝しんでアイリスと同じ色の瞳を細めた母に、洗面所が占拠されているので仕方なく、アイリスと同じ色の髪を鏡を見ずにまとめている父が「今日はアルバートと仕事だからな。」と答えるのを否定しながら食卓についた。身支度に時間をかけてしまったので、手早く朝食を片付けると、コートと鞄を引っ掴んで小走りでギルドに繋がる階段を駆け下りる。鏡を見ずに結いた父の髪は間の抜けた方向に跳ねていたのが、デリカシーのない発言の仕返しに教えてやらなかった。ギルドでは厳格な親方が、寝癖のついたまま大真面目な顔で指示を出すのを想像して鬱憤をはらしてやった。)
(好きな相手との仕事に浮かれていた心が、ギルドを通ると引き締まる。遅刻しかけている姿を見られるのは、自分のプライドが許さない。先輩冒険者達の間を悠々と歩いて挨拶をしながらギルドを通り抜けると、周りに知り合いがないのを確認してから、噴水広場へ駆け出した。広場につくと時計の針が8:55を指したところで、幼馴染の姿がないことに胸を撫で下ろす。時間が近づいて来ても顔を出さない幼馴染に大方寝坊だろうと苛つきながらも、事故の不安に苛まれて顔を上げたのが8:59、馬車の屋根を跳び箱のように叩く男の姿が視界いっぱいに飛び込んできた。彼の着地と、時計の長針の音、それから焦って来るであろう幼馴染のために脳内で何度も練習した労いの言葉とは程遠い自分の声が響くのが同時であった。)
アウト!!時間ギリギリに行動するなんて仕事の自覚が足りないわ!
(依頼者である調査隊との待ち合わせには、余裕を持って2人の待ち合わせを決めているので問題は無い、ギリギリとはいえ間に合ったのだから優しく労ってやりたいがそれが出来る性格ならば苦労しない。その上相手の息を整える時間も与えず、くるりと調査隊との待ち合わせ場所に向かって踵を返した自分に思わずため息が漏れた。)
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