アルバート 2020-10-07 14:22:52 |
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ああ、これ以上好きにさせてたまるか…!
(彼らの存在は自分にとってそう遠いものでは無かった。両親の遺産や周りの皆の厚意によりああいった境遇にこそならなかったものの、孤児として、両親の居ない寂しさ、辛さは痛いほど分かる。そんな彼らを更に傷付けるようなこの事態に憤りを覚え、胸元の琥珀のネックレスをぎゅっと握っていると、ふと目の前に手が差し出されているのに気付いて)
あっ……そうだな。先に医務室に行くか
(アイリスの此方を心配する言葉に熱くなっていた頭が少し冷える。冷静さを取り戻せば、いつも自分を支えてくれるその手を取り、一緒にギルドの医務室へと向かって)
(医務室で検査を受けたところ、幸い今回は足に異常は無かったものの無理をさせるなと注意を受けて。包帯の取替と軽いケアを行ってから医務室を後にした。それから様々な書類や記録を保存してあるギルドの資料室へと向かい、そこでここ最近の失踪者について調べることに。調べた結果、ここ数ヶ月での失踪者の数が例年よりも多く、年齢や住んでる場所、拐われた時間はバラバラであるが、共通点としては拐われた人の多くが魔法関係の仕事をしている人や魔法学校に通う子供であるという点が挙げられて。記録に残るだけでもそれだけと言うことは、先程の孤児のように身よりのない子供で魔法の使える子が更に多く拐われているのは想像に難くない)
いつの間にこんな…
(そうやって調べていると、丁度事務員の一人が入ってきて何をしているのか尋ねられ、最近の失踪事件についてと伝えると少し驚いた顔をしつつ「実はそのことでお達しがあって、ギルドの掲示板にも張り紙を貼ってきたところなの」と伝えられる。張り紙の内容は、魔法を使える人の失踪事件が相次いで居ることについて、外に出るときは注意するように等々…といった注意喚起のもので)
どうも憲兵側も事態を重く見てるみたいだな…これで少しは被害が減るといいんだけどな……
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