アルバート 2020-10-07 14:22:52 |
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痛いところはないかな?触るよー。
(一足遅れて角を曲がるとアルバートに1発入れられた誘拐犯が起き上がるところだった、アルバートに変わって影を追って角を曲がるも、その姿は既に霧のように消えてしまっていた。
仕方なく2人の元に戻ってくれば落とされて蹲っている子供の脇に屈み、怪我がないことを確認してからその体を持って立たせてやる。やっと状況を把握した子供がわっと泣き始めると汚れるのも構わず抱き寄せる。話を聞くと、同じように孤児だった姉がいつからか帰って来なくなってしまい、最後の目撃情報があったこの場所へ来れば会えるかもしれないと考えたらしい。「姉ちゃんも俺も、魔法が使えるから。」と、姉が炎や安全な水を売り、彼は小さな傷なら癒すことが出来るそうで、姉弟2人で細々と暮らしていたらしい。やっと落ち着いた彼に教会の話をすると頷くのを確認し、立ち上がると手を繋ぐ。少し時間がかかってしまい、焦って縄がくい込むのも構わず縛り上げ治安の悪い場所に転がしたままだったひったくりが泣きわめいていた。)
奴隷商人ね……確かに魔法が使える孤児は確かに高く売れるらしいけど……
(正直、裏通りとはいえ土地勘のある場所で撒かれたことにはアイリスも驚いたため、アルバートの訓練を受けた者という意見を強調するように頷いておいた。道を歩きながらアルバートと同じように悔しそうな表情で俯き、女性に手を引かれていく際、最後に振り返った子供の「姉ちゃんが見つかったら俺は教会にいるって言ってくれ」という言葉を思い出して唇を噛んだ。)
……失踪した人達の記録がギルドにあるはずよ。共通点とかあれば防げるかも。
(もはやデートどころでは無くなってしまい、完全に冒険者モードで思案しながら、アルバートに手を差し出す。路地裏の時点で彼の足に気づいて気になっていたのだが、冒険者として子供の安全や憲兵の聞き取りを優先せざるを得なかった。ギルドの方にも医務室はあるため、どっちにしろこのままギルドに向かえばいいだろう、運が良ければ失踪について調べている仲間もいるかもしれない。勿論さしだした手も下記の言葉も100%純粋な心配からであることは確かである。)
ついでに医務室ね。その足、渓谷探索に間に合わなかったら親方達に迷惑でしょ。
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