てんぷれ /〆

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アルバート  2020-10-07 14:22:52 
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アイリスさん待ちです!

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  • No.51 by アルバート  2020-10-19 02:46:28 


言ったな?後からやっぱ無し!は通用しないからな。
(単純なモノだがやはり賭けるものがあると気持ちも盛り上がる。傍から見ていてもバチバチと二人の間に見えない火花が散っているのが分かるだろう。二人が素直にデートしたりする日は何時来るのやら──)

エ"ッ…マージかよ……
(自身の危惧が大当たりし、ガクリと肩を落とす。素直な見方をすれば、アルバートは一回アレと戦った事があるし、アイリスもトドメを刺しているため戦闘経験有りと言ってもよく、それ込みでの最初と最後という組み合わせなのかもしれない。……やっぱり客寄せの匂いが強い気がしないでも無いけど)
けどま、その方が燃えるっちゃ燃えるしな。いっちょ盛大にぶっ倒して勢い付けてやるか!
(緊張も高まるが、同時に注目度的な意味でも気持ちが燃える。落としていた顔を上げて直様気合を入れ直していると、係員からそろそろ用意を、との声がかかる。武器を持って部屋を出る前に、アイリスの方を振り向けばニッと自信満々な笑みを浮かべ、グッと親指を立てるサムズアップのポーズをしてから会場へ向かっていって)


(──十数分後、会場に向かう。訓練場の隣にある普段はあまり使わないコロシアムのような場所。設置されている観客スペースは既に満員といった様子で、ワーワーと観客の歓声が聞こえ、闘技場に立っていてもその熱気が大いに伝わってくる。だが、それは敵も同じだった。あの時、大苦戦しアイリスに助けて貰った時のモンスターが特殊な檻に入れられて解放されるのを今か今かと興奮気味に待っている。再び武者震い、あの時の借りを今ここで返してやる。自然と武器と盾を握る手に力が入る。しかし、体は熱くても頭はあくまで冷静に。アイリスとの特訓で身に付けた力を持って、今度こそ一人で勝ってみせる。短い深呼吸をしたあとで、試合のカウントダウンが始まった、3、2、1……)
──っし、行くぜ!
(試合開始を告げる合図の笛が鳴り響き、檻が開放されて勢いよくモンスターが飛び出してくる。二人の気合は十分、アルバートも負けじと駆け出して二人の距離がドンドンと縮まっていく。そして二人が接触する、そんな瞬間アルバートは小型化された盾を突き出し敵の攻撃を受け止め──ない。身体が成長したとはいえまだパワーの足りないアルバートは、僅かに盾を向ける位置をズラし、敵を攻撃を力で受け止めるのではなく、小さく力を加えて滑らせるように受け流していた。そしてそこから後は基礎通り、隙きを見せたモンスターを剣で斬りつける。受け止め弾くことより受け流す方が力はいらない分高い技術が要求されるが、元々我流で戦えるほど技術自体はあったのだ。そこに基礎が加わればそれだけの動きを行うのは造作もないこと。きっと驚く同僚や観客達の中で、唯一アイリスだけが今の自分の姿を当然のものとして感心しつつ見ていてくれているだろう。
初撃の流れで戦いを優位に進めるアルバート。しかし受け流すという戦い方は常に高い技術を必要とする分ミスが起こりやすいもので、その上いくら基礎を練習しているとはいえ実際に習ってからまだ1ヶ月程度、応用を使うには少し足りない部分もある。そのため時折受け流しきれず、モンスターのパワーに押されそのまま攻撃を喰らってしまいそうになる瞬間もあったが、そこは流石の身体能力と言うべきか、動く馬車を馬跳びで越してしまうバカげた動体視力も相まって攻撃を紙一重で躱す。足りない技術やセンスは身体能力でカバーするつもりなのだ。
戦いは、受けて、避けて、攻撃する、その基本姿勢を崩さないアルバート優位に進んでいった。派手な攻撃や動きこそ無いが、堅実な立ち回りで着実に敵モンスターを追い詰めていく。そのまま終盤に差し掛かってきたところで観客も、或いはアルバート自身も、勝敗は決したとそう思った。しかし…)
グッ…足が…!
(その時、恐れていた事態がアルバートを襲う。それは足の痛みであった。左足に力が入らない。いくら最小限の力を持って攻撃を受け流していたとはいえ、片足が使えねば動きも緩慢になり受けきれない。唐突に立場は一転する。押されぱなしだったモンスターの攻撃は既に鈍重なものになっているにも関わらず、アルバートは防戦に徹さざるを得なくなった。しかし、動きやすくなるため盾を小さくしたこともあって衝撃を受けきれない。押され始めるアルバートの姿に、単調だった試合に少し飽きていた観客はまた盛り上がり始める。再び上がった歓声に、モンスターも興奮し、更に攻撃の勢いが増す。このままでは……打開策を考えていたが、押されに押され、アルバートはいつの間にか壁を背にしてしまっていた。もう避けられない、ここぞとばかりにモンスターが勢いよく仕掛けてくる)

──ンなろぉ!
(それに対し、何を思ったのかアルバートは盾を投げ捨てた。突然の行動に観客が驚く中、アルバートは盾を捨てた方の手で剣を、そして剣を握っていた方の手で剣の"鞘"を握り、そして剣を地面に突き立ててればそこを足場として使える方の足で蹴り飛び上がってモンスターの身体を飛び越える。確実に仕留めるため突進する敵はそれに反応しようと腕を頭上に振るが、アルバートの自由が効かない左足を掠めるだけで、勢いそのままに壁へ激突し、大きな隙きを晒す。その間にアルバートは急ぎ動かない足を引きずりながら、両手で鞘を握りしめて、渾身の一撃をモンスターの頭上に喰らわせる。
ドサッとその体を地面に倒したモンスター、そして少しの静寂の後、試合終了の笛が鳴り響く。思わぬ逆転劇に観客が湧く中、動かない左足を引きずりながら闘技場を後にするのだった)


あ"あ"、いっで?……
(その後、医務室にて。先程まで勇敢に戦っていた戦士とは思えない声を上げながら治療を受けていた。盾を持っていた左腕にヒビが、最後に攻撃を食らった左足の甲が折れていた。正に辛勝といった様子であるが、大怪我という訳ではないため回復魔法を受けて適切な処置をしてもらった後はある程度自由に動けるだろう。少なくともアイリスの最終試合には間に合うはず…それを聞けばホッとした様子を見せて。因みにアルバートの試合結果は48分34秒、そこまで早くもなく遅すぎるということもない成績、寧ろ左足のアクシデントを考えればそれなりだろう。ただアイリスとの約束的には大いに不安の残る、そんな成績だった──)

(/2回に分けて書こうかと思いましたが1回にまとめてみました!見づらい点があったら申し訳ないです。アイリスちゃんは果たしてこの微妙な成績を超えられるのか!乞うご期待、しておきます!←)

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