アルバート 2020-10-07 14:22:52 |
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ッ!!
(言葉通り、本気で立合いを始める。喉元に向かってる突きを受け止めるのは盾…ではなく剣、その刀身で相手の木刀の軌道を逸し喉への直撃を避ける。──何故、盾で防がないのか。仮にそうしたとすれば、確かに木剣での反撃が可能になるが、それよりも先に相手の得意とする魔法攻撃が自身を襲うだろう。その時、剣では当然それを防ぐ手立てはない──13の頃、実力的にはドン尻だったギルドに入りたての頃から彼女の事はライバル視してきた。彼女に追い付こうと必死に何度も勝負を挑んで、返り討ちにあって、少しずつ追いついていって……それだけに、相手の手の内は殆ど頭に入っていると言っていい。無論それは相手も同じだろう、故に互いの攻撃の先を読み合い、そして加えられる変化への対応も出来ているはずで……それは傍目から見れば、演武に見えるかもしれない。それ程の切迫した勝負で)
はぁ……はぁ……クッ、なんで…!
(しかし、決めきれず長期化してくる戦いのなかで次第に自分の欠点が浮き上がってくる。ここで一撃という瞬間で決めきれない、或いはここぞという時に受け切れない。誰かを守りたい、そんな気持ちで選んだこの剣と盾を扱いきれない。筋力的な問題は成長期に入った今いずれ解決するが、いずれじゃだめだ、今すぐにでも強くなって…そんな思いが焦りを生んでいて、疲れも相まってか徐々に動作が大振りに、雑になっていて)
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