星くずの思い出になる (〆)

ちきゅーに来て始めての食事があなたと一緒とは、わたしも運が良いですねー…ところで、これは何処に向かっているのでしょう？
(にっしっし、そんな風に相手に笑顔で話しかけ、上記のことを述べる。会って１日、いや、二時間も経っていないのにここまで相手を信頼することができるのは、疑うことを知らないだけかもしれない。食べに行くといっても、どんなお店があって何処にあるなど分かるはずもなく、ふと出てきた疑問を首をかしげて相手に伝えて)

私も宇宙人さんと話せるなんてとても光栄ッス。今から行くのは地球のポピュラーな軽食ッスね。ハンバーガーっていうッス。日本人としては日本食を食べて頂きたいッスけどちょっとお小遣いが足りないッス(相手の笑顔にこちらも楽しそうにしていれば生来の気質か相手の荒唐無稽な生い立ちを受け入れており、相手から行き先を聞かれれば首を傾げる動作が地球人と変わらないなと感じながらピエロの人形が店頭に置かれたファストフード店にたどり着くと食べにきたものを軽く紹介して)

ほう、はんばーがーですか。良いですね、良い響きですよ、はんばーがー。ちきゅーの方は良いセンスをしていますね！はんばーがー、はんばーがー。…日本食。成る程、良いでしょう。今度行くときはわたしがご馳走しますよ。
(相手の話に何度も頷きながら、何が楽しいのか、店頭に置かれたピエロの人形にハンバーガーと言う単語を連呼しながら歩み寄ってぺたぺたと柔らかな手で触れていき。暫くして満足したのか、人形から離れて再び相手の近くに歩いていき、そのまま上記の事を述べる。そもそもお金も持っていないだろうに、胸を張って笑っているところを見ると、そうするための作戦のようなものは確かにあるようで、今は相手の言葉を待っているのかくるくるとその場を回り初めて)

はしゃいでると危ないッスよ。喜んで貰えてそうで嬉しいッスけど。では今度楽しみにしてるッス。えっと宇宙人さん、私が買って持って行く……いえ、一緒にやってみるッス。チーズバーガーセットを2つお願いするッス。(ピエロの人形をペタペタと触る相手を微笑ましくみていれば相手のご馳走するという宣言にどういう事だろうかと思うもあまりの自信がある様子に深く聞く事はせずに、そうなれば買い物方法等も知っていた方がいいのではと考えると相手をひょいとカウンターの高さまで抱き抱えると店員に注文してるところを見せて)

…ほうほう、こう言う感じなのですね！これなら今度からわたしだけでも出来そうです。…ああ、でもわたし一人だと何も見えませんね。いやあ、むずかしーものですね。
(抱き抱えられると、足の少し浮いた感覚に手と足をぱたぱたさせながら喜び、相手が店員に注文をしているところをしっかりと見て聞いて、何度か頷きながら上記のことを述べる。注文の際に後から「お願いします！」と元気に店員に挨拶をしたりと、始めての体験に心の底から楽しそうにしていて。注文が一通り終わったところを見ると、相手に「いやあ、良いですね、とっても良い匂いがします。ちきゅーの方々は素晴らしいですね！いつか、わたしも此方の料理を提供しますよ。ちゃんと帰ることができたら、ですが。」帰れない可能性があることも口にしてはいるが、相手に気を遣わせぬよう明るく話しており)

その姿でしたら店員さんが出てきて対応してくれると思うッス。いきなり持ちあげちゃったけど大丈夫ッスか？……とても楽しみにしてるッス。さあこのお盆を持ってテーブルまで行くッスよ(相手の呟きを聞けばそこは心配いらないと安心させるように言うとそういえばいきなり持ち上げてしまった事を心配して。相手の星の文化に興味を抱くとともにそれは凄い奇跡でも起きないと無理であろう事を察するもその様子は出さず、ごまかすように店員から受け取ったお盆を持つように促して)

おおう、なんと親切な。それなら一人で来ても良いかもしれませんね…でも、わたしはあなたと一緒の方が良いです。そっちの方が楽しいと思うので。ああ、それならだいじょーぶですよ、楽しかったです！…ほう、これを持ってですか。任せてください、わたしはこう言ったものはけっこー得意なのです。
(相手の言葉を聞いて、上記の言葉を述べるが、自分にとっては相手が居てくれた方が楽しい、と相手に告げる。出会って間もない相手に此処まで心を開いていいのかとも思えるが、美月にとってはこれが普通なようで。次にお盆を見て、小さな手でお盆を受け取って空いているテーブルに向かって歩き始める。こう言ったものは得意、という言葉の通り特にトラブルも起こらず難なくテーブルに着き、お盆を置いて座るが何より目立っているのはその見た目であり、周りからちらりと見られてはひそひそ話が聞こえてきたりするが、本人は特に何か言うわけでもなく、隣の席を手で軽く叩いて相手に座ってほしいと言って)

食事は誰かと食べた方が美味しいッスからね。私でよければつきあうッスよ。気をつけてくださいッスよ。たまに滑ったり……余計なお世話だったッスね。では隣を失礼して。すっごい見られてるッスね(相手の言葉に確かに食事は人と食べた方が美味しいしファストフードは特にそうだと解釈する。お盆を持ち運ぶ相手を心配するがそれは野暮であり空いた席を見つけた相手に促されるまま隣に座る。回りからの視線にピョコピョコと動く小さく可愛らしい相手をみれば注目されるのも当然かと思うも慣れない感覚故に少し落ち着かず)

その時はよろしくお願いします！わたしも楽しみにしておきますね！確かに、すごく見られていますね。他の方からしたら、わたしのこの姿が珍しいのでしょうか？…まあ、おねーさんの様な綺麗な方が居たら多少皆さんが見てしまうのも分かります。それなら仕方がありませんね。
(相手の言葉を聞いて、初めて周りからの視線に気がついたようで、自分の髪の毛を指でくるくると弄りながらそう述べる。実際、小さい子供の髪の毛が白色になっていたら思わず見てしまうだろうが。それから相手の顔をじーっと見つめて、にっこりと笑いながらそう話す。そこにからかおうと言った気持ちは一切ないのか、ただただ純粋に思っていることを口にしているだけのようで、その自分の言葉に自分で納得して視線をテーブルの方に戻し)

私は別に可愛くないッスよ。宇宙人さんの方が白磁の肌に絹のような白い綺麗な髪ッスよ。ささ、覚めちゃう前に食べちゃうッスよ。これがチーズバーガーでこれがポテトでこの飲み物がコーラッス(相手の発言に気恥ずかしくなるもその言葉に世辞のようなものは感じられず頬をぽりぽりと掻けば相手の肌と髪を褒めれば話題剃らしに食事の方を紹介すれば食べちゃいましょうと笑顔を作り)

そうですかねー？わたしはおねーさんの方が綺麗だと思うのですが…やや、そうでした。それではいただきます。
(ちらりと相手の髪を見て首をかしげていたが、冷めないうちにという言葉を聞いてはっとした様子で目の前の食べ物を見つめ直し、相手の方からそれの紹介をされると、丁寧に手を合わせてそう上記のことを述べてからチーズバーガーを手に取り、包装紙を上半分だけ外して一口食べて。暫く咀嚼して飲み込むと、目を輝かせて「こ、これは！とても美味しいですね！」と相手に向かって話し。相当気に入ったのか、アホ毛がぴこぴこと左右に勢いよく動いており)

召し上がれッス。そして私もいただきます。すごいテンションの上がりようッスね。美味しいのはわかるッスけど。(行儀よく手を合わせる相手にそう言うと自分もいただきますと手をあわせて自身もチーズバーガーを口に運べば普通に美味しいとリアクションをすれば少し経ってからアホ毛を回しながらリアクションを取る相手にこちらも笑顔を綻ばせて)

久しぶりの食事だからと言うこともあるのですけど。ちきゅーの食べ物はとても良くできていますね、すばらしーです。
(そう言っている内にもチーズバーガーは既に手から消えており、お盆の上に小さく丸められた包装紙だけが転がっていて。その小さな口の何処にそんなに詰め込むスペースがあるのか、ポテトを口に次々放り込んではそのポテトが消えていき、これまた「おいしーですねー」と極限までリラックスしている、最早溶けているような顔でそう言っていて)

特に日本人は食への拘りが凄いッスから。やっぱりご飯は活力の源ッスからね。食べれば元気になるし気持ちも上向くッスよ。すごい食べっぷりで奢りがいがあるッスね。宇宙人さん……そろそろ不便になってきたッスね。名前とかあるんスか？(凄まじいペースで平らげていく相手によほどお腹が空いていたんだろうなと考えれば自分は自分のペースでモシャモシャと食べながらその様子を微笑ましく思い奢ったかいがあると伝えればそろそろ名前とかを聞いてもいいんじゃないかとそう切り出して)

ほほー、こだわりですか。いつか友人の皆さんと来てもいいかもしれませんね。とにかく、おかげで元気いっぱいです！本当にありがとうございました！…名前、ですか？これは失礼、わたしの名前を言うのを忘れてました。そうですねえ、そのままの名前だと分かりにくいかもしれませんので…天ノ川美月、とでもお呼びください。では、おねーさんの名前を聞いても良いですか？お互い名前を知っていた方が、もっと仲良くなれると思うのです。
(相手の話を聞いて感心したようにこくこくと頷き、お礼の言葉を述べる。その後、名前を聞かれたが、自身の星で使っている言語では相手に伝わらない事を思い出しどうしたものかと腕を組んで考え始めて。暫くしてから相手にも伝わるであろう日本語で名前を伝えて、次に相手の名前を聞き。どうやら相手とはもっと仲良くなりたいと考えているようで、笑顔でそう上記の事を述べてから残ったコーラを飲み始めて)

ほほー、こだわりですか。いつか友人の皆さんと来てもいいかもしれませんね。とにかく、おかげで元気いっぱいです！本当にありがとうございました！…名前、ですか？これは失礼、わたしの名前を言うのを忘れてました。そうですねえ、そのままの名前だと分かりにくいかもしれませんので…天ノ川美月、とでもお呼びください。では、おねーさんの名前を聞いても良いですか？お互い名前を知っていた方が、もっと仲良くなれると思うのです。
(相手の話を聞いて感心したようにこくこくと頷き、お礼の言葉を述べる。その後、名前を聞かれたが、自身の星で使っている言語では相手に伝わらない事を思い出しどうしたものかと腕を組んで考え始めて。暫くしてから相手にも伝わるであろう日本語で名前を伝えて、次に相手の名前を聞き。どうやら相手とはもっと仲良くなりたいと考えているようで、笑顔でそう上記の事を述べてから残ったコーラを飲み始めて)

ええ、いつか来て欲しいッス。そのいきッスよ。きっとすぐにお仲間さんは見つかるッス。天ノ川 美月ちゃん、美月ちゃんッスね。ほぇっ？私は松谷 有沙ッス。ただのしがない高校生ッス。(相手の言葉にいつか仲間と来て欲しいと言えばこの星で少しでもいい思い出が出来たのなら嬉しいと思い相手を励ませばこの他愛もないけど鮮烈な出会いとともに相手の名前を刻もうとその名前を反芻すると相手から名前を聞かれれば驚いたように反応すれば若干恥ずかしそうに自分の名前を名乗って)

ふむふむ…松谷 有沙さん、ですか。とっても良いお名前ですね！しっかりと覚えました！では、わたしも有沙さんと呼ばせていただきますね。改めて、よろしくお願いします！…ところで、有沙さん。これはちょっとしたお願いなのですが…わたしが宇宙人であるということは、わたしと有沙さんだけの秘密にしておいてほしいのです。あまり他の方には知られたくありませんので…
(相手の名前を聞いて指を折りながら相手の名前を呟くように口にしていって。噛み締める様に目を瞑って数秒黙った後、ぽん、と片手で小さく胸を叩いて"覚えた"と言うことを伝えて、改めてよろしくと笑顔で告げてから相手の方に体を寄せて。誰かに聞かれてはいないか、確認しようときょろきょろと近くを見渡し、誰も聞いていないことを確認すると相手の耳元まで顔を近づけて、小声で"宇宙人であるということは秘密にしておいてほしい"と伝えて。特に"秘密"という言葉は強調して言っており、上記のことを述べると先ほどの距離まで戻って相手にウィンクをし、人差し指を口に当てて相手に向かって微笑み)

こちらこそ宜しくッス。……確かにその方がいいッスね。今まで宇宙人さんと呼んでたのも迂闊だったッス。……でもバレちゃいけない事を私が知ってていいんスか？(相手が自分の名前を覚えてくれた事に嬉しく思い、また可愛らしい仕種を微笑ましく思っていれば相手が耳元に近づいて言って来た事は確かにその通りであり今まで幾度か宇宙人と呼んできた事を思い返すとやってしまったという顔をしながら小声でその旨を告げればそんな事を自分何かが知っていていいのかと聞き返して)

有沙さんとは、何やら運命の様なものを感じるんです。運命の人には、秘密を隠していても仕方がありませんしね。…それに、有沙さんは信じても問題ない方だと思ったのです。まあ、何となくですが。
(相手の言葉を聞くと、当然の事だとでも思っていたのか呆けた様子で相手を見つめて。"ああ、そういうことですか。"そう呟くと、自身の両手で相手の片手を包み込んで上記のことを述べて。結局のところ相手に自分の正体を明かした理由は"大丈夫だろう"という勘と言うことに変わりはないのだが、口にしていた"運命"と言うものも幾らか理由としてはあるようで、疑っていたり警戒していたりする様子は全く見当たらずただ相手に向かって微笑むだけで。相手の手を包み込んでいるその両手からは、暑いわけでもない、心地よい暖かさが広がっていき)