△ 2020-09-24 18:42:18 |
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【 リザ 】
はぁ……もういいわ、下がって!
( ──満たされない、渇望している。美食家で有名なミラの事だから、ああして連れて歩きたいほどの人間なんてとびきり質が良いに決まっている。あの二人と別れてからフロア内のとある一室で、用意された食事用の人間を吸血していたが一向に満たされず、青い瞳の人間への欲求は募るばかりで。確か名前はレノと言っただろうか。血に塗れた唇を拭いワインを流し込んで乱暴にグラスをテーブルへ置けば、苛々の理由が分からない人間達はビクッと怯えてそれがまた苛つきを煽り。鏡でルージュを塗り直してから再びフロアへと出ようと扉を開けると、階段下の壁に凭れるその彼を見付けてついニヤリと口角が上がり。ミラが何処に行ったのかは知らないが今がチャンスだと言わんばかりに、お酒の匂いを纏わせ相手の元へと近寄って『 ねェ、ボク……私飲まされちゃってェ…ちょっと手ェ貸してくれない…?うう…… 』気分が悪そうにふらふらり、か弱げな自分を演出しながら縋るように見上げて )
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