△ 2020-09-24 18:42:18 |
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大丈夫よ、会話があったからそんなに待っていた気はしないわ。……伝えに来てくれてありがとう、同じ気持ちである事が分かって嬉しいわ。( 柔和な表情を浮かべながら、指の腹でもう一度優しく撫で )それじゃあ、続きを楽しみましょうか。
……貴方を連れて来るべきではなかったわ。
( 心配そうに耳元で密やかに言葉を紡ぐ彼、自然と首元との距離が近くなり吸血欲や独占欲が自身の中でふつりと湧き上がるのを感じて。他の吸血鬼との会話している中、何を話していたかは聞き取れなかったがバーテンダーに動きを止められていた事は遠巻きから見ていた。私のものなのに──。相手を連れて来た事への後悔をぽつりと零すと、己の中に黒い気持ちを閉じ込め普段の表情を繕えばトレイに乗ったグラスを手に取り薄暗いフロア内を見渡して。いつもは直ぐに声を掛けてくる筈の主宰の姿が先程から見えない、もしかしたら上の階で休んでいるのだろうかと階段の方に視線を遣りながら見当を付ければ「 ……主宰が見当たらないから上を見て来るわ。挨拶だけ済ませてあとは帰るつもりだから、貴方は階段下で待っていて。 」 あまり一人にさせたくはないものの、一定の人物しか入る事の許されないフロアに使用人は連れて行けない。仕方無く待機を命じると彼を残して大階段を上がりその先の一室へと向かい。)
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