菓子好きの語り部 2020-09-14 14:33:54 ID:1662111e6 |
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>シャーミン様
『物騒だねぇ』
被害に遭った人は可哀想とのんびりとした口調で返すと、はたと思考を巡らす。こんなに一途でちょっと重いような可愛いような考えを持っているのだから、それをアモンさんに伝えればよいのではないだろうか。でも、既に本人に伝えていたら?そうだとしたら、想いに気づいているのか、気づいていないふりをしているのか、本当に気づいていないのか…どれに当てはまるのだろう。
『あー、机はキャンバスじゃないでしょ?ほら、紙とペン貸すからこっちに描きなさい』
めっと子どもに諭すように注意すると、ぽんと頭に掌を置く。よく子どもが同じような遊びをするため、対応が身体に染み付いてしまっていることに気づき、困ったように微笑んだ。
>アモン様
『へぇ…立派な店ですね』
アンティークな外装と洒落た雰囲気が漂う光景に、『貴方の雰囲気に合っていますね、素敵なお店だと思います』と脊髄反射的に感想が口をつく。数刻だろうか、店の様子に惚けていた頭に彼からの呼びかけが響く。慌てて意識を戻せば、扉を開けて欲しいとのお願いをされていたようだった。
『あぁ、いいですよ。両手塞がってますもんね』
気が利かなくてすみませんと恥ずかしそうに伝えると、片手で本を持ち直しもう片方の手で扉に手をかける。嗚呼、入口も雰囲気があって素敵だなと月並みな感想が頭に浮かんだ。
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