語り部 2020-09-12 10:14:44 ID:1662111e6 |
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>朔様
(「出雲の旦那は優しいですからねィ。子供のお小遣いでも買えるような値段設定にしてんですよ。」彼はまるでヒーローに憧れる子供のような瞳で出雲へ思いを馳せるように虚空を見上げて語った。「わあ、ほんと?ありがと!じゃあ私練り飴がいい!」「私はふ菓子!ここのふ菓子美味しいの!」女の子達は「優しいお兄さん」へ口々にお礼を述べ、思い思いの駄菓子を掴むと番台に座るジローの所へ持っていく。「ジロー、はいこれ!」「…だからジローじゃなくてジロー「さん」だっつって…練り飴は100円ですぜィ。ふ菓子は50円…」彼は半ば諦めたかのように言葉を途中で切り、女の子達から差し出された駄菓子を受け取る。「…あー…まあ、あんたの迷惑になんないなら良いですぜィ。」ジローはばつが悪そうに女の子達の首根っこを掴み、座敷へと上がらせる。「ありがと、ジロー!」女の子のうちの一人は元気いっぱいに彼に頭を下げると先程まで遊んでいたらしいあやとりを再開した。)
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